2人に1人が「痔」に悩んでいる!? 男性だけではない、「痔」に悩む女性が急増するワケ
現代人の運動不足やメンタル不調が話題になっている裏で、実はある症状に悩まされる人が増えていることをご存知でしょうか。 ……それは「痔」。 「検査や治療は恥ずかしい」と不安な人に読んで欲しい、専門医が教える【女性の痔】のあれこれ これまで主に男性が患うものと思われてきた痔ですが、実は同じぐらい悩んでいる女性はいるんです。しかも年齢に関係なく。「もしかして私のこの不快感、痔かも!?」とちょっとでも思ったアナタ。是非、チェックリストで確認してみて!
もはや現代病! 痔になる人が急増中
最近何だか肛門に違和感がある、よく肛門から出血する……、そんなふうに不安を抱えている人も少なくないのではないでしょうか。それ、もしかしたら痔かもしれません。実は今、痔を発症したり、もともとは静かに潜んでいた痔が悪化している、という人が急増しているそう。 そこで「草間かほるクリニック」院長で、大腸肛門専門医の草間香先生に、“女性の痔”について詳しく話を伺ってみました。 「女性の痔トラブルはたしかに増えています。理由は、運動不足や便秘になっていること、仕事で座りっぱなしになっていることなどが挙げられます。痔は、肛門の血流が悪くなることでできることがほとんど。もともと患っていたけどたいしたことはなかったという人でも、座りっぱなしの生活が続き、血流が悪くなりうっ血し、腫れて悪化しています。患っていなかった人も、同じように血流が悪くなる生活で新たに発症したりしています」 痔にならないためにも、草間先生はできるだけ同じ姿勢を取り続けないことが大事だと言います。 「デスクワークが一因なのだと思いますが、デスクワークだからといって、必ずしもずっと座っていなければいけないわけではないですよね。その場で立ったり座ったりしてもよいですし、どうしても立てない時は、座りながらお尻を左右にモジモジと動かすだけでもかなり違います。とにかく同じ姿勢を取り続けて血流が悪くならないように」 ただ注意してほしいのは、『私は立ち仕事だから大丈夫』というわけではない、ということ。 「もっとも良くないのは長時間同じ姿勢でいることなので、実はCAさんや看護師さんなど、立ち仕事に就いている人にも痔を患っている人は多いんです。走り回るような運動まではしなくともかまいませんが、とにかく頻繁に姿勢を変える、ということを意識したほうがいいでしょう」