日本全国いますぐチェック! 梅雨&台風シーズンに向けて必須の「愛車チェック&メンテ」6つ
視界の確保だけでなくエアコンやバッテリーの状態も要チェック
●ウインドウ 雨の日の安全視界をワイパーとともに確保してくれるのがウインドウだ。しかし、そこに油分、ワックス成分などが付着していると、ワイパーを使ったときのギラギラ視界=油膜、シリコン被膜の原因になる。せっかくワイパーを取り換えたのに、ウインドウ面がそうだとクリアな安全視界は確保できない。 そこで、梅雨入り前の(入ってからでも遅くない!!)ウインドウクリーニングである。ウインドウ面にウロコ状のシミがついてしまっている場合は、筆者が実際に買って使った使用感でいえば、ソフト99の「ウォータースポット強力除去 ガラスリフレッシュ」やプロスタッフの「キイロビンGOLD」あたりを使うと、1度では無理にしても、かなりスッキリと視界が復元する。施行後、なんだか世の中が明るくなって見えるなんてこともあるかもだ。
●エアコン
梅雨どきはムシ暑さと車内除湿対策のためにもエアコン(コンプレッサーによるクーラー機能)の使用は不可欠。そこで、家庭用エアコンのシーズン前の試運転同様、エアコンの利きをチェックしたい。 そして、湿気の多い時期にはとくに臭いが気になるものだが、もし臭いが気になるならエアコンのフィルターを交換したい。 フィルターそのものは廉価で、一般的な輸入車を含め、自身でも交換可。そもそもエアコンフィルターは車内のクリーンな空気を維持し、カビ菌による健康被害を避けるためにも1年に1度は交換すべきパーツなのである。交換すると、エアコン作動時の車内環境が激変することもある。
●バッテリー
日本自動車連盟(JAF)のデータによれば、ロードサービスが出動する1位の理由が「バッテリー上がり(過放電バッテリー)」。季節柄、ワイパー、エアコンの使用頻度が激増する梅雨どきや真夏は、バッテリーが疲労する。 ガソリンスタンドや販売店でバッテリーの状態をチェックして備えたい。
●ウインドウウォッシャー液
ウインドウをクリーニングしてワイパーも交換した……では、じつは完ぺきではない。その状態ですでに雨が降っていて、ワイパーを作動させるなら問題ないのだが、ワイパーのあるウインドウ面がひどく汚れた状態で走っていて、突然の雨……といったシチュエーションでワイパーだけを作動させると、ガラス面の汚れ、鳥のフン、砂(塩分交じりの砂が付着する海岸沿いのドライブではとくに要注意)が研磨剤となって、ワイパーゴムとガラス面の両方にキズをつけてしまう。 そんなとき、役立つのがウインドウウォッシャー液だ。その成分は界面活性剤やメタノール、防錆剤などが含まれ、油分汚れなど水だけでは落ちない汚れの洗浄に効果があり、凍結防止や乾燥の早さにも貢献。これをウインドウに吹きかけてからワイパーを作動させると安心というわけだ(作動はセットになっているケースがほとんど)。 ちなみに「水を入れておけばいいじゃん」と考えるのは間違い(緊急時を除く)。界面活性剤が入っていないため、汚れを落とす効果がなく(ワイパーゴムとガラス面にダメージを与える可能性)、さらに長期の防腐性能もなく、ウインドウウォッシャータンク、ホース内で水が腐り、カビや藻の発生を招きかねない。 また、水道水に含まれる塩素がウインドウウォッシャーノズルなどを詰まらせる原因にもなるから使用しないほうがよい。そもそもウインドウウォッシャー液はベーシックなものならごく廉価。ここはケチらずにいこう!
青山尚暉