日本全国いますぐチェック! 梅雨&台風シーズンに向けて必須の「愛車チェック&メンテ」6つ
雨で視界が塞がれるのは絶対に避けたい
いよいよ、日本では1年中でもっとも鬱陶しい梅雨シーズンだ。雨はもちろん、初夏の暑さと湿度も全開。クルマにとっても過酷な時期といえる。 【画像】高速道路を走行中に突然の豪雨に遭遇している車内の様子などの画像を見る そこで、本格的な梅雨に入る前に、愛車にぜひとも施しておきたいチェック項目を挙げたい。
●ワイパー
雨の日の視界を確保してくれるのがワイパーだ。豪雨の場合、ハイスピードで作動させないと視界が確保できないこともある。そこで、事故回避、命を守るためにも、ワイパーの作動状態をあらかじめチェックしておきたい(雨の日でない場合はウインドウに大量の水をかけてチェック)。 ワイパーにガタはないか、ムラなくしっかりと水滴を拭き上げてくれているか。もし、ガタ、異音、拭きムラがあるようなら、即、交換である。ワイパーゴムの交換は半年~1年に1度、ワイパー本体(ゴム+ブレード)は1~2年に1回交換が目安となる。ちなみに、リヤウインドウにリヤワイパーが付いているクルマなら、同時にチェックすることをお忘れなく。
●タイヤ
雨天の交通事故は晴天の5倍といわれている。その要因のひとつが、クルマと路面を唯一、接しているタイヤである。ドライ路面より濡れたウエット路面のほうが、当たり前だが制動距離は長くなり、それも事故につながる。 チェック項目はふたつ。まずは溝。そして空気圧。空気圧はガソリンスタンドなどで自身でもチェックでき、適正空気圧かどうかを確認する。溝のほうは素人ではなかなか判断が難しいのだが、すり減って見えるようだと危ない。ここはタイヤのプロや販売店でチェックしてもらうと安心だ。 ただし、タイヤの溝がある程度残っていても、危ない場合もある。それはタイヤの寿命。タイヤの寿命は一般的に製造から4~5年。4年を超えるとゴムが硬化し始め、ヒビ割れができたり、グリップ性能が落ちてくるのである。 ここで注意したいのは、寿命4~5年というのは、新車が走り出したときではなく製造したときから、という意味であること。タイヤのサイドウォールに製造年月が刻印されているので、そこを参考にしてほしい。例えば、2020年10月に新車下ろしした輸入車の例では、タイヤの製造年月は「4319」と刻印されていたりする。これは19年の43週を意味し、つまりすでに1年前に製造されたタイヤを履いていた、ということになる(国産車のだとそこまで前に製造されたタイヤということはないが……)。 すでに4~5年履いたタイヤなら、これを機に、履き替えると梅雨のウエット路面も安心だ。なお、タイヤのウエットグリップ性能は優秀なほうからa-dで評価されていて、履き替えるならそれを目安にするといい(カタログ、HPにタイヤごとに記載されている)。