運送会社の総務部長逮捕 採用面接に来た知人の住民票で免許取得容疑
会社の面接に来た男性の住民票を使い、この男性になりすまして運転免許を取得したなどとして、大阪府警は11日、運送会社役員の堀古賢二容疑者(66)=大阪府東大阪市日下町1丁目=を道路交通法違反(免許不正取得)などの疑いで逮捕したと発表した。 交通指導課によると、堀古容疑者は交通違反を繰り返し、2020年に免許取り消しの処分となり、26年までは再取得ができない「欠格期間」だったという。容疑を認め、「出勤や通院に車を使いたかった」と述べているという。 逮捕容疑は昨年10月、門真運転免許試験場(大阪府門真市)で、50代の知人男性の住民票を使って偽造した申請書を提出し、不正に免許証の交付を受けるなどしたというもの。 堀古容疑者は東大阪市の運送会社の総務部長で、23年に採用面接を受けた知人男性から住民票を受け取ったという。その後、男性の健康保険証も借り、免許を取得するための合宿に参加したとみられる。 男性は免許取得のために住民票や保険証が使われていたことを知らなかったという。 堀古容疑者は今年11月、同市内の病院駐車場で車を運転したとして、道交法違反(無免許運転)容疑で現行犯逮捕された。その後、不正に免許を取得した後も制限速度を超えて走行した疑いなどでも追送検された。(田添聖史)
朝日新聞社