1週間後に迫るCES…ペットやファッション産業もAI技術披露
世界最大の家電IT見本市「CES2025」が1週間ほど先に迫った。年初に開催されるCESは世界的企業の1年間の技術・製品トレンドを一目で確認できる行事だ。今年は人工知能(AI)の実際の適用とビジネスモデルを提示する技術が大挙公開される見通しだ。 CESを主管する米消費者技術協会(CTA)などによると、CES2025の主題は「没入」だ。AI、ロボティクス、モビリティ、XR(拡張現実)、スマートホーム、デジタルヘルスケアなどが核心テーマだ。以前のCESがAI技術を披露する場だったなら、さらに1段階進んでAIであらゆるものを「連結」し、問題を「解決」し、可能性を「発見」しようというメッセージが強調されるものとみられる。サムジョンKPMGテクノロジー産業リーダー(副代表)のヨム・スンフン氏は「過去のCESがAIの可能性を見せたとすれば、CES2025ではAI技術の実際の適用とビジネスモデルを提示する場になるだろう」と予想する。 今回のCESカテゴリーにはファッションとビューティー、ペットなどの新分野が追加された。CES2024ではビューティー企業のロレアルが初めてキーノートを引き受けて注目を集めたが、AI技術を組み合わせる流通企業が増えカテゴリーを新設したのだ。CTAはエネルギー転換とAIの次のゲームチェンジャーとして議論される量子コンピューティング関連の展示館とプログラムも新しく作った。 今回のCESは160カ国から4500社が参加する。韓国ではサムスン電子とLGエレクトロニクス、SKなど大企業とスタートアップまで800社が参加してAI技術力を誇る。出品作のうち最も革新的な製品とサービスに贈られるCES革新賞でトレンドを予想できる。今回のAI分野出品作は前年より49.5%急増した。先月14日に発表された最高革新賞19件のうち7件は韓国企業の技術に贈られた。サムスン電子はギャラクシーAIのオーディオ翻訳機能を組み合わせた無線イヤホン「ギャラクシーバッズ3プロ」を出し個人用オーディオ部門最高革新賞を占めた。LGエレクトロニクスの有機ELテレビは3年連続で映像ディスプレーと画質部門で最高革新賞を受けた サムスン電子が発掘・育成するCラボスタートアップであるゴーストパスは生体認証セキュリティソリューションでフィンテック部門最高革新賞を受けた。韓国のスタートアップ、シュプリーマAIは現金自動預払機(ATM)に金融犯罪防止AIを設置する技術で最高革新賞の栄誉を授かった。日本のソニーはクアルコムのチップを搭載した拡張現実(XR)機器を出して最高革新賞を得た。サムスン電子とグーグルもやはり来年初めにアンドロイドXR機器を出すと発表した。 基調演説は産業全般のトレンドと技術発展方向をうかがえる舞台だ。今回はXとエヌビディア、エクセンチュア、パナソニックのような電子・IT企業でなくボルボとデルタ航空、グーグルの自動運転子会社ウェイモ、シリウスXMなどが務める。2017年から8年ぶりにCESの舞台に立つエヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)に耳目が集中する。ファンCEOは次世代AIアクセラレータであるブラックウェルの進展状況を共有し革新ビジョンを提示する見通しだ。CESにSKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長が参加すると発表され2人の会合が実現するかにも関心が集まる。