大谷翔平選手がホームランを打つと「日経平均株価」が上昇!? …「景気回復」を示唆する“身近なデータ”【解説:エコノミスト宅森昭吉氏】
24年のJRA「売得金」累計前年比は、13年連続増加に向けて順調推移
JRA売得金・前年比と名目GDP・前年比の平成・令和の34年間の相関係数は0.71です。景気がよく収入が伸び、懐具合がいいときは競馬の売得金も伸びるようです。JRA売得金は昨年まで12年連続で前年比増加が続いています。 今年のJRA売得金・年初からの累計前年比は、プラス基調は維持してきたものの年初から伸び率が6月初めまで鈍化傾向で、6月2日と6月9日時点では連続して+0.4%と今年になっての最低の伸び率になり、もたついていました。 しかし、そこから徐々に持ち直し、9月16日までの年初からの累計前年比は+1.5%になり、13年連続前年比増加に向けて順調に推移しています。こうしたさまざまな身近なデータは景気回復を示唆していると思われます。 ※なお、本投稿は情報提供を目的としており、金融取引などを提案するものではありません。 宅森 昭吉(景気探検家・エコノミスト) 三井銀行で東京支店勤務後エコノミスト業務。さくら証券発足時にチーフエコノミスト。さくら投信投資顧問、三井住友アセットマネジメント、三井住友DSアセットマネジメントでもチーフエコノミスト。23年4月からフリー。景気探検家として活動。現在、ESPフォーキャスト調査委員会委員等。
宅森 昭吉