レッドソックス上原にトレードの可能性が浮上?
米メディアの一部コラムが衝撃的な内容を伝えた。昨年のワールドシリーズ王者レッドソックスは、この日、オリールズとの延長戦に敗れ、借金が今季最大「10」に膨らみ、レイズに抜かれて東地区の最下位に転落。そのタイミングで、米スポーツ局「ESPN」の電子版ではレ軍担当記者のゴードン・エデス記者が守護神である上原浩治投手(38)のトレードの可能性について報じた。 「早急に、別の道を歩むかもしれない」の見出し。「球宴に送った2人が、それっきり戻って来なかったら、どうしますか?」の書き出しで始まる同記事は、「誤解しないで。2人がそのままミネソタから無断脱走してしまう、ってことじゃない。いよいよ、反撃への巻き返しだという時に、ここ本拠地6試合で5敗した現状をみれば、彼らが一体いつまでレ軍のユニフォームを着ることになるか、訝しく思うのも、道理に叶った話だという意味だ」と、続く。 メジャーのオールスターゲームの 出場選手の発表が行われたたばかりだが、レッドソックスからは左腕のレスターが選ばれ、上原は補欠メンバーとして出場の可能性が高くなった。同記事で示唆された球宴に送った2人とは、レスターと上原のことだ。 この日はファミリーデーと称し、試合後に選手、コーチが家族と球場でバーベキューを楽しむ恒例行事があり、上原も背番号「19」をつけた息子、一真君との時間を過ごしていが、「9ヶ月前にワールドシリーズを制した同じ場所で行われたピクニックに再び家族が集まったが、何人かはもうすぐここを去るだろう」と、7月末のトレード期限を前にチーム再編の始まりが迫っていると報じている。 先週末のヤンキース戦を勝ち越し、ゲーム差を「6」まで縮め、さぁ、これからという矢先の失墜。連覇を掲げた今季のレ軍は開幕3日目に1日だけ首位に立っただけで、苦しい戦いが続いていた。6月に入ると地元紙では「レ軍はこの夏、売り手か、それとも、買い手か」という報道が目立つようになった。通常、7月末には各地区ともプレーオフ進出のメドが立つ。プレーオフ進出に躍進する上位チームは、シーズン終盤と10月に備えた補強を始め、芽がなくなった下位チームは、今季限りで契約切れとなるベテランや高額選手を売りに出して、その見返りに将来を見据えた若手の有望選手などを獲得、来季への布陣を固めていく。