レッドソックス上原にトレードの可能性が浮上?
本拠地フェンウェイパークの入場券がほぼ連日完売し、地元ファンが熱狂的な声援をおくる中、チェリントンGMやルキーノ社長はこれまで「まだ、チャンスはある。諦めるには早過ぎる。売り手か、買い手かを決める時期ではない」と、結論を先送りにしてきたが、同記事は「敗北を認めるのが嫌で、首脳陣は、ギリギリまで必然の出来事を遅らせようとするかもしれない。だが、トレード期限まで3週間と半分に迫った段階で、この状況(最下位転落)なら、GMも決断がしやすくなったことだろう」。 神懸かり的な活躍でチームを世界一に導いた上原は、今季限りでレ軍との契約が切れ、オフにはFAになる。「上原のピッチングをみるのは、喜びだったけれど、10月を勝ち抜くための抑えが必要なチームは、有り余る程あるだろう。エンゼルス、ジャイアンツ、タイガースの名前はすぐに挙げられる」と、レ軍が放出を決めれば、上原争奪戦は必至。この夏のトレード市場で、最大の人気になる可能性もある。 チームが来季も上原との再契約を望めば、シーズン最終までロースターに残し、残留交渉を行う可能性もゼロではない。だが、昨年もエルズベリーの争奪戦に加わらず、生え抜きが宿敵ヤンキースに移籍するのを黙ってみていたレ軍は、オーナーサイドが長期契約によるFA選手との高額な大型契約に乗り気ではないとも伝えられている。今季限りでFAになる左腕エースのレスターは今年1月、「できることなら格安になっても残留したい」と前倒しでの再契約を志願していたが、交渉は難航し、暗礁に乗り上げたまま。現段階で再交渉は行われておらず、このまま、放出されるとみる関係者も多い。 同記事は上原、レスターに加えて、今オフFAになる右腕ピービー、外野手ゴームスら計10選手が「幾ばくかの興味を持つチームがあるだろう」とトレードの対象となることを伝えている。毎年この時期、あっと驚く大型トレードが電光石火で成立することも。上原のミネソタ行きは、エデス記者が懸念するように、「片道切符」になるのだろうか。