余命宣告された高齢の飼い主と心臓病で倒れたポメラニアン 病床から愛犬を思う気持ちが通じ小康状態に 固い絆が1日も長く続きますように
ジョン太くんも必死に持病と戦っていた
投薬から数日のジョン太くんは少しだけエサを食べてくれましたが、心臓の薬を混ぜたものは自力で飲み込むことができませんでした。 さらに数日後にはエサそのものも口にしなくなり、なんとか代表が工夫をし口の中に入れようとすると、「ウゥ~」と小さく唸り興奮。興奮したことで血圧が上がるのか、そのまま倒れる、といったことを繰り返しました。また、なんとか口にしてくれても、深夜に嘔吐。さらにそれが引き金となり心臓発作を起こすように。 大好きな飼い主さんと同様、ジョン太くんも持病と戦っていました。
同じ日に食事を摂れなくなった不思議
代表は直近のジョン太くんの状況を、男性の関係者に連絡しました。すると、ジョン太くんが苦しみ始めた日、男性も昏睡状態となり食事を摂れなくなったそうです。代表はここで思いました。 「まさかジョン太くんは、高齢男性と一緒にお空へ旅立とうとしているのではないか」と。 それでもジョン太くんは体を弱らせながらも苦しみに耐えています。これは男性が「ジョン太くんは、まだお空に行っちゃダメだよ。もっと今の世界を楽しまなくちゃダメだよ」と。男性とジョン太くんが目には見えないどこかで、やり取りをしているように思えたのです。
その絆が1日でも長く続きますように
代表が今すべきことは、高齢男性から託された思いを受け継ぐことです。 ジョン太くんの命もまた余命幾ばくない状態だったとしても、その犬生を終える最期の日まで、少しでもジョン太くんに多くの幸せを感じさせてあげたいと思いました。 それから数カ月。男性の闘病は続き、ジョン太くんも少しだけ元気を取り戻し、ときには笑顔を見せてくれるようにもなりました。 ジョン太くんを思う飼い主さんの気持ちとそれを感じ取ったかのようなジョン太くん。この固い絆が1日も長く続くことを願うばかりです。 (まいどなニュース特約・松田 義人)
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