巨人・菅野智之が5冠!MLB挑戦前に受賞ラッシュ ハワイでズームでメジャーと〝面会〟へ
セ・パ両リーグのベストナインが25日に発表され、セ・リーグで優勝した巨人からは菅野智之投手(35)ら3人が選ばれた。4年ぶり5度目の選出となった菅野は最多勝や勝率第1位のタイトルのほか、ゴールデングラブ賞など5冠目。この日は東京都内で行われた最優秀バッテリー賞の表彰式に小林誠司捕手(35)と出席。今オフに海外フリーエージェント(FA)権を行使して米大リーグに挑戦する右腕は今後、米ハワイで自主トレーニングに励みながらオンラインで米球団と面談する考えを明かした。 今オフだけで5つ目の栄冠に輝いた。菅野がベストナインの投手部門で2位の高橋宏(中日)に222票の大差をつけ、4年ぶり5度目の受賞。球団を通じて喜びのコメントを発表した。 「このような名誉ある賞に選んでいただき、大変光栄。これからも野球を通じてファンの皆さまに多くの喜び、感動を与えられるように精進していく」 今季は24試合登板でセ・リーグ最多の15勝(3敗)を挙げ、防御率1・67。4年ぶりのリーグ優勝に貢献した。最多勝、勝率第1位のタイトルの他に最優秀バッテリー賞、ゴールデングラブ賞を受賞。この日夕方にベストナインが発表される前には、東京都内で行われた最優秀バッテリー賞の表彰式に、えんじ色のネクタイを締めて出席していた。 受賞ラッシュもさることながら、気になるのは今オフに海外FA権で米大リーグ移籍を目指す交渉の進展具合。菅野は取材に応じ「代理人が毎日のように各球団と交渉してくれていると思う。まだ僕の方に話は来ていない」と説明した。米メディアによるとエンゼルス、ジャイアンツなどが興味を示しているという。メジャー移籍を目指すのは、ポスティング制度を利用した2020年オフに続き2度目。当時は移籍を断念して巨人に残留した。 今後は12月上旬に米ハワイで自主トレーニングを行う予定だといい「向こうで(交渉の)機会があれば、ズームミーティングなどを考えている」。南国で鍛錬に励みながらオンライン交渉に臨み、吉報が届くのを待つという。 今季の全試合でバッテリーを組んだ同学年の小林と17年以来7年ぶりに最優秀バッテリー賞に選出され「まさかもう一回(小林)誠司と取れると思っていなかった。聞いたときはどの賞よりもうれしかった」と声を弾ませた。背番号18は数多くの勲章を手土産に、夢の実現へ準備を進める。(樋口航)