「青春18きっぷ」衝撃のルール変更でも「なくならなくてよかった」の声 鉄道ファンたちが見出す“新たなメリット”とは
「3日券で遊び倒す」「自動改札でスムーズに」
B級グルメ巡りが趣味のKさん(40代/男性)は、今回新たに登場した「3日券」の利用を考えている。 「これまで何度か18きっぷを買いましたが、5回はなかなか使い切れない。会社員が1か月(≒利用期間)に5日も遠出するのは難しいです。元を取りたいと思って使い渋っているうちに利用期間が終わってしまったこともあります。しかし3日券なら、金曜の夕方から出かけて日曜の夜に帰ってくるような使い方が出来る。東京を夕方に出たって、初日に静岡か浜松ぐらいまで行けますからね。1万円(3日券の値段)で週末たっぷり遊べるなら安いものです」 全国の交通事情に詳しいライターの金子則男氏は、今回のルール変更を歓迎しているわけではないが、“正直ホッとした面もある”と語る。 「18きっぷは毎シーズンのように廃止の噂が流れるのが恒例行事。今回のルール変更は明らかに改悪ですが、10年以上前から“なくなる”と言われ続けてきたので、腹が立つよりも“なくならなくてよかった”というのが正直な感想です。料金も据え置きでしたし。 それから、自動改札が使えるようになるのは大歓迎です。18きっぷの大きなストレスが、有人改札しか使えないこと。待ち合わせ時間を有効活用したいのに、有人改札の大行列で延々と待たされ、結局何もできなかった経験は何度もあります。また、気のせいかもしれませんが、18きっぷユーザーには駅員の対応が渋いように感じます。ちょっと面倒臭そうに日付をチェックされているような気もして、そうすると旅の楽しさは半減なので、自動改札でスムーズに行けるのは歓迎です」 使いにくくなったのは間違いないが、ルールを守ってぜひ楽しい旅を。(了)