結成20年、和気あいあいと よさこい「プラリズム」、和歌山みなべ
和歌山県みなべ町のよさこいチーム「プラリズム~梅舞~」が、結成から20年目を迎えた。田辺市の弁慶まつりで開かれる「紀州弁慶よさこい踊り」の入賞常連チームで、その実力は県内でも知られた存在。メンバーは幼児から60代まで幅広く、まるで家族のように和気あいあいと楽しく練習を重ねている。 【仮装行列、盆踊り盛況 あきんどカーニバル、和歌山県みなべ町合併20周年の動画はこちら】 プラリズムは、2005年10月に開かれた、みなべ町合併1周年記念イベント「みなべわいわいバースデー」で踊りを披露することを目的に、同年9月に結成された。当初は1年間限定の予定だったが、せっかく踊れるようになったのに解散するのはもったいないと、活動の継続を決めた。翌06年から、和歌山市のイベント「おどるんや~紀州よさこい祭り~」や田辺市の「紀州弁慶よさこい踊り」に出場。弁慶よさこい踊りでは22年に大賞、今年は準大賞に選ばれるなど、毎年のように入賞する実力派チームに成長した。ほかにもほぼ毎月、地元のさまざまなイベントで演舞している。 現在、メンバーは5歳から60代まで約30人で、このうち7人が結成当初から続けている。特定のメンバーに負担がかからないよう、会計や衣装・音楽などの担当を決め、4人の代表制で運営。練習は毎週1回、主に木曜か金曜の午後7時半~9時半に、同町谷口の生涯学習センターでしている。 地元の鹿島音頭をアレンジした「KASHIMA(かしま)」や「梅見月」「梅の郷」「梅舞一路」など7曲のオリジナル曲を中心に練習している。8日には結成20年記念イベントを同町東本庄の町ふれ愛センターで開き、これらの曲を披露した。 結成当初からのメンバー、出口征子さん(66)=みなべ町東岩代=は「家族の協力や、踊りを見てくれた人から『良かったよ、元気をもらったよ』と声をかけてもらえたことで今日まで続けてくることができた。メンバーみんなが家族のようで、進学などで県外に出た人も大きなイベントの日には帰ってきて一緒に踊っている」。 南部小学校5年の田中久美子さん(11)は「踊ったり舞台に出たりするのが好きで、すごく楽しい。みんな優しいし、面白いし、これからもずっと続けたい」と笑顔。 代表の一人、早川明由美さん(43)=同町北道=は「2世代、3世代で参加してくれている家族もいる。メンバーの年齢層が幅広く、ここにいなければ出会わなかった人との出会いが広がって楽しい。このチームは私にとって宝物のような存在」と話した。 プラリズムは、メンバーを募集している。問い合わせは、インスタグラム(@yosakoi_purarizumu)のダイレクトメッセージで。
紀伊民報