加藤ローサ「なんで結婚するんだろう」幼少期からの疑問、10年の夫婦生活で見つけた答え
加藤が仕事を再開したことについて、夫はどう言っているのだろう。 「とっても喜んでます。何か知らないけど、『ママちん、おまえはもっと行ける』って励ましてくれる。何、狙ってんだろうね(笑)。根拠はないと思うんですけど、特に悩んでいる時とかは、それだけでそうだよねとなるので、役に立ってるかな」 演技の仕事も、10年のブランクを経た今、楽しくなっているという。 「ちょっと前に、映画の撮影で、2週間家を空けたんです。男3人でがんばってたみたいですけど、すごく喜んで応援してくれましたね。仕事は大好きなので、続けたいとは思います。でもできるだけ家に軸足を置いて、マイペースがいいな。あんなに苦手だったはずの主婦業も、この10年で、『どれだけ手抜きをして完璧にやるか』みたいな挑戦をすることで、好きになりましたから」
結婚は修行、その先に見えるものがある
「私、ほんとちっちゃいときから考えてたんです、結婚ってなんでするんだろう?って。だって離婚率もすごいでしょ。一人でよくない?って」 加藤の両親も、祖父母も離婚している。いつ離婚してもいいという気持ちで10年が経ったが、今はこの4人家族が、居心地がいい。 「やっぱり彼そのものが嫌いではないんですよね。純粋な人ですから。だって、小学3年生からボールを追いかけて、まだ楽しいって言ってるんですよ? 普通の人なら飽きるでしょ。性格がめちゃくちゃシンプル。遠回しに言ったりしないし。……褒めたよ、今」 そんな加藤ローサにとって、ずばり結婚とは? 「結婚とは……修行。修行した人にしかわからない幸せがあると思う。もちろん、修行なんてつらいし、しなくても別にいいの。でも、苦労してみると、その先に見えるものがあるよって、言いたいかな。もちろん、未来は私にもわからない。今年離婚したら笑ってね(笑)。うん、でも、結婚っていいよ」
この10年で手にしたものは大きかったと振り返る。 「結婚と海外生活で、自分の常識が覆されることが何度もあったし、その都度諦めたり、方向転換したり。強くもなったし、柔軟性がついたと思いますね。視野も広がったかな。結婚前は、仕事と家との往復のみ。休みの日も引きこもることが多かったんですけど、今は友達もあちこちにできて、めっちゃいい感じ。やっといい感じです。自分の人生が始まった気がしてますね。今がスタートなんて言うと、あまり時間がないけどね(笑)」 加藤ローサ(かとう・ろーさ) 1985年横浜市生まれ、イタリア・ナポリ、鹿児島市育ち。タレント・俳優・ファッションモデル。夫はプロサッカー・プロフットサル選手の松井大輔。2004年リクルートの結婚情報誌「ゼクシィ」のCMで注目を集める。2005年『東京タワー』で映画デビュー。映画『いちばんきれいな水』、ドラマ『女帝』などで主演を務め、雑誌、CM、バラエティー番組でも幅広く活躍した。2011年に結婚し、子育てに専念するため芸能活動を休止していたが、近年再開。2021年には10年ぶりに地上波ドラマ『きれいのくに』に出演し、話題に。今年8月19日には、同じく10年ぶりの出演となる映画『凪の島』が公開予定。 (衣装協力:WRAPINKNOT/Folk/N/warmth/DRESSLAVE/Jines)