【レクサスGX】比較する存在のないエモーショナルなクロスカントリーSUV
通常販売に先立ち抽選販売100台の申込みは5月12日まで
2004年8月の日本導入時のレクサスは109社180店舗体制のネットワークで始まりました。早いもので間もなく記念すべき20周年を迎えますが、現在その店舗数は220店前後になるかと思います。つまり、先行販売数100台ってことは店舗の半分以上スカっちゃう計算。 この記事の他の画像を見る
ただしこの100台。ローンチを記念した特別仕様ではないのでご安心を。抽選に漏れたら今秋から通常販売へと移行しますので、運試しのつもりで申込むのが得策。抽選結果は申込手続きを行った店舗から5月15日以降に連絡がいくそうなのでハズレ上等のユルイ気持ちでお待ちください。
いつもなら念の為ラインナップをおさらい……となるパターンですが、新型レクサスGXは1モデルしかありません。ワイも当初は「車両価格が1235万円とワンプライスなだけで、いくつか仕様があるに違いない」と思い込んでいたのですが、なんと『GX550 OVERTRAIL+』しかありません。
もし迷う要素があるとすればランクル250や300、GRスポーツとの比較なのでしょうが、いまのレクサスで比較することはナンセンス。なぜか?
レクサスは北米で1989年に始まりました。まっさらの新規開発車両はフラッグシップのLSだけ。他のラインナップはRXがハリアー、ISがアルテッツァ、ESがウィンダム、SCが新型ソアラを横取りした格好のバッジエンジニアリングカー。相応に内装など相違点はありましたがハッキリいってトヨタブランドのOEM。
ところが今ではプラットフォームや共通する主要電子部品などの基礎部分であり、組立工程からトヨタブランドとは異なる点が多過ぎます。内外装のデザインやサスペンションまわりは専用設計ですから、当然、レクサス専用に作ります。モノコックの製造過程でも溶接の打点数や方式、接着剤の使用箇所など様々に異なるのです。
300系ランドクルーザーのGRスポーツの販売価格は2021年8月当時で770万円でした。デビューから2年近くを経過し、また、昨今の資材価格や電気使用量の高騰、為替レートを踏まえれば受注再開時に100万円アップといわれても仕方ありません。