習近平王朝の崩壊は間近か…!?トランプが一気に仕掛ける「対中麻薬禁輸戦争」の行方
王朝末期に酷似している
焦燥する習主席は、APECからの帰国後、各部署に「トランプ対策」を練るように迫っているが、安心できるような「カウンターパンチ」は何も準備できていない。 暗澹とした社会状況から、習近平政権に対する国民の不満は高まる一方だ。一部の不満分子は、「社会への報復」の名のもとに、凶悪犯罪に走っている。現在中国で毎日のように無差別殺傷事件が起こっているのはご承知の通りだ。 そんな中、中国の知識人の間では「明末清末論争」が起こっている。現在の逼塞した状況は、明王朝末期と清王朝末期のどちらに似ているかという論争だ。簡単に結論の出るテーマではないが、いずれにしても「王朝末期である」と捉えている点は共通している。 歴代の中国王朝は「外圧及び外敵の侵入」「宮中のお家騒動」「農民・庶民の反乱」のいずれかもしくは複数によって崩壊している。宮中のお家騒動はともかく、庶民による「無差別殺人」という反乱は、歴史に学ぶなら王朝崩壊のシグナルといえよう。そして、現代の王朝の崩壊と再生を待ち望む中国の人民は、もうひとつのシグナルである「外圧」……すなわちトランプ大統領の再来を、心のどこかで歓迎しているのだ。 「週刊現代」2024年12月7・14日合併号より
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