原優介騎手、目標は年間30勝 昨年は自己最多騎乗数更新、ドバイで海外G1初騎乗も/ホープ賞
日刊スポーツ新聞社制定、日本中央競馬会が協賛する24年「中央競馬騎手年間ホープ賞」に、関東は原優介騎手(24=青木)、関西は田口貫太騎手(21=大橋)が選出された。原騎手は自己最多騎乗数を更新し、ドバイWCでは海外G1初騎乗も果たした。 ◇ ◇ ◇ 原騎手はデビュー5年目の昨年、JRAで自身最多となる674鞍に騎乗した。3月にはドバイWCで海外G1初騎乗。“世界最高峰”の舞台を感じ、刺激を受けた年となった。 「ありがとうございます! めちゃくちゃうれしいです」。ホープ賞受賞を聞き、笑顔は浮かべたが決して満足はしていない。昨年は25勝止まり。キャリアハイだった23年の26勝に届かなかった。「目標としていた数字を達成できなかったので、もっと頑張らないとという気持ちです。でも落馬とかでけががありながらも長く休むことなく通年戦えたことは良かったです」と回顧。成績を上げるための努力は惜しまない。理学療法士についてもらい、週3で体のケアをしている。「そういう積み重ねが成績にもつながってきたと思います。自分に合ったやり方を探してやってきました」。少しずつでも着実なステップアップにつながっている。 守るべきものが増える。今月上旬には子どもが誕生予定だ。「結婚した段階で責任は感じていましたが、さらに命の重みというか、安全に対しての意識が高くなりました。成績を上げて、そして無事に帰って、何も心配させないようにしたいです」。デビュー6年目の目標には年間30勝を掲げた。「絶対に達成したい。そして重賞タイトルも取りたいです。今回の受賞は『来年もっと頑張れよ』という激励のメッセージもあると思って、今後頑張っていきます」。上を向いて歩き続ける鞍上。今年はさらに成長した姿を見せてくれるに違いない。【舟元祐二】 ◆原優介(はら・ゆうすけ)2000年(平12)6月10日、東京都生まれ。20年3月にデビューし、同年4月5日中山12R(タイキダイヤモンド)で初勝利。現在は美浦・青木厩舎に所属。昨年3月にはドバイWC(ウィルソンテソーロ4着)で海外G1初騎乗を果たした。JRA通算84勝。158・1センチ、47・0キロ。B型。23年11月に結婚、1月上旬に第1子が生まれる予定。