東山動植物園で5月に生まれた5頭のツシマヤマネコ 期間限定で公開はじまる 絶滅危惧種で原則非公開
名古屋市千種区の東山動植物園で5月に生まれた5頭のツシマヤマネコが、8月27日から期間限定で公開されています。 同園では、5月9日に“レイラ&ベニースモ”のペアから3頭、同24日には“りん&勇希”のペアから2頭の赤ちゃんが誕生しました。出産後は母子ともに順調で、現在は母親と離れ、5頭のみでツシマヤマネコ舎の公開運動場で過ごしていますが、屋内の寝室を自由に出入りできるようになっているため、場合によっては見られないこともあるということです。 ツシマヤマネコは対馬にのみ生息する野生のネコ。環境省が発表したレッドリストでは「絶滅危惧1A類」とされていて、絶滅のおそれが極めて高い種の一つです。環境省の「対馬野生生物保護センター」などにより保護活動が行われていて、同園も生息域外での飼育繁殖に協力していることなどから、ツシマヤマネコは原則非公開。繁殖期以外のオス限定で公開されています。 今回、期間限定で5頭の公開に踏み切った理由について、同園の担当者は「なるべく若いうちにいろいろな刺激を受けることで、どんな状況にも適応できるようになり、繁殖にも貢献する個体に成長するから」と話します。 11月頃まで公開される予定ですが、公開終了日については5頭の様子を見ながら調整するということです。