「プラモデル界の甲子園」が聖地・静岡で初開催!
コロカルニュース
■"模型の世界首都"で開かれるプラモデルの甲子園 静岡市は日本全国のプラモデル製造品出荷額の80%を超えるシェアを誇ります。静岡に本社や事業所を置く模型関連メーカーは13社以上。国内外の模型ファンたちの間で静岡は"模型の世界首都"と認識されているのだとか。 【写真で見る】“模型の世界首都”とも呼ばれる静岡。静岡市内にはプラモデルが奉納されている久能山東照宮も。 静岡におけるプラモデル製造の背景には長い歴史があります。古くから木材加工がさかんな静岡市には寺社仏閣の造営のため、全国各地から優秀な職人が集められました。こうして地域に受け継がれた技術を生かし、木製模型産業が生まれ、さらにそれがプラモデル産業に発展しました。 このような背景から静岡市は世界に誇るプラモデルを核に「ホビーのまち静岡」としてさまざまな取り組みを行っています。 その一環として12月7日、8日に記念すべき第1回が行われるのが、〈全国プラモデル選手権大会 次世代模型フェスティバル in ホビーのまち静岡(以下プラモデル選手権)〉です。 大会に参加できるのは全国の高校生。部活動として模型を作る模型部などを中心に、学校単位で参加する大会で、いわばプラモデルの甲子園です。 大会は (1)課題テーマ部門 (2)ジオラマ部門 (3)単体部門 の3つの部門で行われます。 課題テーマ部門とジオラマ部門は5人までのチーム、単体部門は1人で制作することになっているほか、プラモデルキットの使用や、展示面積など、参加の条件やレギュレーションに従う必要があります。 大会への参加申込は、7月12日~9月末までに行われました。課題テーマ部門には4作品、 ジオラマ部門には19作品、単体部門には133作品がエントリー。12月7日、8日に行われる本戦に進めるのは30校ほどです。 大会当日は、会場のツインメッセ静岡 北館に制作した作品を持ち込んで展示。高校生たちは審査員や一般来場者に向けてプレゼンテーションも行うことになっています。 ■誰がつくっても同じじゃないプラモデルを発表する機会を どうして2024年の今、プラモデル選手権が開催されることになったのか。その発端は静岡市が行ったアンケートでした。その結果、小学生のときプラモデルを楽しんでいた子どもたちが中学生や高校生になると勉強や部活動が忙しくプラモデルから離れてしまっていることがわかりました。模型部というプラモデルを作る部活がある高校もありますが、他の部活動に比べて学校外での発表の機会が少ないこともわかりました。 そこで、「プラモデルにも野球の『甲子園』やラグビーの『花園』のように高校生がその技術と情熱を競い合う場があったら、引き続きプラモデルに熱中してもらえるのではないだろうか」と「プラモデル選手権」の開催が企画されました。