希望の党、衆院選公約を発表(全文1)3本の柱と希望への道しるべ12のゼロ
希望への道の道しるべ、12のゼロを目指す
また、経済のアベノミクスでございますけれども、これまでの大胆な異次元の金融緩和、そして、また財政出動という、この2本柱と共に成長戦略が挙げられてきたわけでございますが、これらのマクロ経済と同時にもっと景気を本物にしていくために、さらに国民の皆さま方の魂にも突き刺さるような、そんなきめの細かい経済政策、そしてまた社会改革、行っていかなければならないのではないかと考えております。これを、これまでのアベノミクスに変わりましてと申しましょうか、それに加えましてといったほうが正しいかもしれませんが、マクロ経済にもっと人々の気持ちを盛り込んだ、そういったユリノミクスとでも称します、こういった政策をしっかりと入れ込んでいきたいと考えております。 そういう中で希望への道の道しるべとして、12のゼロを目指したいと考えております。こちらにございますが、先ほど申し上げました、原発ゼロを目指す。2030年を目途といたします。 それから、情報公開をもっと進めていかなければなりません。今回の特区に関しますさまざまな忖度や、お友達の疑惑などが語られてまいりましたけれども、徹底した情報公開を行っていくということから、隠ぺいゼロという、この課題を2つ目に挙げさせていただきました。それから各総支部での企業団体の献金を受けないということをベースにいたしまして、企業団体献金をゼロということを打ち出させていただきます。 4つ目、これは地域によって事情も異なりますが、例えばこの首都圏などにおきましては、深刻な課題となっております待機児童でございます。待機児童の分だけ意欲のある女性の力が十分生かされていないと。子育てもしたいし仕事もしたいという、そういう女性の力、これを生かすためにも待機児童ゼロ、これを目指してまいりたいと存じます。 そして5番目には受動喫煙ゼロ。これを目指してまいります。折しも昨日、東京都議会におきましては議会、議員の提案によりまして、子供の受動喫煙を防止する、そのような条例が成立をいたしました。国によります受動喫煙ゼロに向けました法律の案の制定がまだまだ遅れている中におきまして、2020年の東京オリンピック・パラリンピックのホストシティーである東京といたしまして、IOCやWHOからの要請に基づきます受動喫煙ゼロということを、国に先駆けて進めているところでございます。 6番目、満員電車ゼロ。これも首都圏など、大都市部に多い課題でございますけれども、これらの働き方に関する環境づくり、これをしっかり進めていくことによって、生産性を高めていくという、そちらに結び付けてまいりたいと考えております。そして今や、子供さんの生まれる率、数字よりもペットの数のほうが多いという日本でございます。そういう中で、ペットの殺処分ゼロ。これはすでに東京では犬に関しては達成ができておりますが、こういった命を守るという観点からペットの殺処分ゼロを目指してまいります。そしてまたフードロスゼロ。これも大きな課題でございます。食、食べ物の廃棄分を加えますと、カロリーベースによる自給率も大きく大幅にアップするということでございます。 9番目、働き方改革の一番大きな部分でございますが、激しい残業などによって亡くなる方まで出て、過労死という言葉がアルファベットでそのまま海外の報道で使われるというこの働き方、もう一度見直していくためにもブラック企業ゼロを訴えてまいりたいと存じます。次、10番目でございますが、花粉症ゼロ。とても身近な課題かと思いますけれども、これによりまして社会的なある種のロス、それを考えますと、多くの花粉症ゼロの方々、これをまず林や森などの問題から、根源的な問題から、さまざまな医療、医薬品などの開発なども含めて、花粉症ゼロというとても身近な課題、これについても取り上げてまいります。 移動困難者ゼロ。最近は地方におきましては、例えばお年を召した方々の運転免許が次々と返還されるような事態に陥っている。ということは逆に申しますと、移動が困難な方が多いという中で、今、地方では300円タクシーなどがだんだんと普及してきて、移動するのが困難な方々も自由に移動ができるように、それをバックアップしていくということでございます。 最後の12番目の電柱ゼロというのは、この電柱の林が当たり前の後継になっておりますいが、しかしながら、東日本の大震災や、阪神大震災に見られましたように、この電柱は単に景観の問題ではなくて、この電柱によって救助などが遅れるというケースがございます。よって災害対策としての電柱ゼロも、これも徹底して進めてまいりたいと考えております。 3本の柱、そしてまた、希望への道しるべ、12のゼロということ。これらのことを国民の皆さま方、有権者の皆さま方にお訴えをして、日本にはいろんなものが売っている、買おうと思ったらいくらでもものが買える、こういった中において、今、日本に足りないもの、それは希望ではないか。1つでも国民の皆さま方が、きょうよりもあした、あしたよりもあさってに希望を見いだせるような、そんな政策。これまでにどこも言えなかった、言いたくても言えなかった、そんな政策を私たちは提供させていただき、有権者のご判断を仰ごうと、このように考えているところでございます。 私のほうから主な柱、そしてまた、国民の皆さま方に身近な政策につきまして、ご紹介をさせていただきました。以上でございます。 【連載】希望の党が衆院選公約を発表 全文2へ続く