不穏なことが起こったときに、メンタルを落とさないために大事なこと
幸せになるかどうかは「自分の在り方」次第
ただただ悲しい出来事をきっかけに、心が腐ってしまう場合は、その“成長のチャンス”を自ら無駄にしているので、ますます状況が悪化してしまうことは多いです。 「泣きっ面に蜂」「踏んだり蹴ったり」「弱り目に祟り目」といったことわざがありますが、それも結局、先述したように、「自分の在り方」によって、言動が変わるので、負の感情に浸っていると、残念な言葉を言ったり、不愉快にさせる行動したりしてしまい、さらに不幸な状況にしやすいのです。 逆に、「笑って損した人なし」「笑う門には福来る」といったことわざがあるように、何が起ころうと、前向きさを忘れないで「人に愛される在り方」でいることが、幸せになるためにも大事なのです。 よく「体が資本」だと言われますが、年を重ねれば重ねるほど、「自分自身が資本」であることを実感するもの。「今、手元に物質的に豊かなものがある」こと以上に、「新たに生み出す力があるか」のほうが、長い目で見て大事なことなのです。 次のページで紹介します。
何が起ころうが、「誰にも奪えないもの」がある
「諸行無常」というように、状況がずっと同じであることはなく、常に変化しています。どんなに大切なものでも、今、手元にあるものが、ずっと自分のところにあるとは限りません。 ただし、時代が変わっても、何が起こっても、誰にも奪えないものがあります。それは、その人がこれまで生きてきたことで得た「経験」「知識」「能力」です。 自分さえ働く力や何かを生み出す力があれば、いくらでもやり直せるところはあるのかもしれません。 特に、自分の「人としての魅力」を高めてさえすれば、困ったときには、必ず手を差し伸べてくれる人が現れることでしょう。
状況が落ち着いたら、「感情を吐き出す」ことも大切!
ここまでは、不穏なことが起こったときは、まずは感情を捨てて、冷静に「何をすべきか」を考えることは大切だということを紹介しました。 ただ、状況が落ち着いて、ひと段落ついたときは、「感情を吐き出す」ことは重要です。 自分の沸き上がった感情を「ないもの」のままにしていては、自分に嘘をついていることになり、気をつけないと、心の病につながってしまうこともあります。 人に迷惑をかけない形で、大声で泣いてもいいし、叫んでもいいし、思いを紙に書き綴るなりして、きちんと吐き出すようにしたほうがいいでしょう。 自分自身をきちんと受け止め、労うことが大切なのですよね。 人生には3つの坂……「上り坂」「下り坂」、そして突然の「まさか」があると言われています。その「まさか」が来たときこそ、自分の「人間力」が問われるときなのかもしれません。冷静になって、踏ん張って、乗り越えていきたいものですね。
コラムニスト・ひかり