不穏なことが起こったときに、メンタルを落とさないために大事なこと
「広い視野で物事を見る」ことも大切
どんな行動をしたらいいのかを考えるときは、できるだけ「状況を俯瞰する」必要があります。 目先のことしか見えていないと、根本的な解決ができないことが多く、いくらがんばっても、結果がついてこないことも多いからです。 「全体的に見て、どんな状況なのか」「それはどういうシステムで成り立っているのか」など、より視野を広げ、根本からものを見るようにして、「自分が望む方向に進むためにはどうしたらいいのか」を考えたほうがいいでしょう。 世の中には、どんなに理不尽な状況であっても、今すぐにはどうすることもできないこともあります。そんなとき、どうしたらいいのでしょうか。
「失ったもの」に目を向けないで、先に進む
理不尽な状況でも、今すぐに解決できないこともあります。失ったものが大切なものであればあるほど、パッと手放す気持ちにはなれないものですが、ひとまずそのことに関しては「心を保留の状態」にして、先に進んだほうがいいでしょう。 執着心があると、物事がスムーズに動かなくなるのはよくあること。さらに、そのことに囚われれば囚われるほど、自分自身をひどく苦しめます。 一旦、失ったもののことは置いといて、「今できることは何か」と考えて動くことで、失ったもの以上に大きなものを得られる場合もあります。そのときは、失ったものへの執着心が自然と消えることもあるでしょう。
「失う」経験から得られるもの
どんなに不幸なことが起こったのだとしても、意外とそれと付随して「いいこと」も起こっていることは多いものです。 大切なものが手元にあったときは、それに対する「執着心」や「失う恐怖心」があることで、実は身動きが取れにくくなっていたということもあります。その大切なものを失うことで身軽さが出てきて、もっと素敵なものを手に入れることも意外とあるのです。 また、「失う」というショックな経験をすることで、自分自身が大きく成長することもあり得ます。たとえば、大地震の経験から、「自分の命がいつ終わるかは分からない」と思って、好きなことにチャレンジするようにして成功した人もいますしね。 物質だけを見て、「得た」「失った」ということしか見えていないと、何かを失ったときは「損した」という発想になりますが、「人生」というスケールで見たときは、一見、不幸な状況のときにこそ、人は成長したり、生きる上で大切なものを学べたりすることもあります。 そして、大事なことを学べた人は、今まで以上に幸せになることも多いのです。