「ひととくらし」「しごと」「まち」 笠利版地域創生戦略3月に完成へ骨子案 第3回策定審 鹿児島県奄美市
第3回笠利版地域創生戦略策定審議会が19日、鹿児島県奄美市笠利総合支所であった。町内の委員13人及び笠利総合支所担当者らが出席。10年後の街づくりに向け、笠利版地域創生戦略「未来へつむぐまち〝かさり〟~わたしたちの笠利町『ほこらしゃ10年計画』~」の骨子案をまとめた。 同審議会は、2024年3月に市が策定した奄美市総合計画「未来の奄美市づくり計画」に基づき、笠利版を策定するもの。農業や漁業、観光業、福祉関係など多岐にわたる事業に従事する20人の委員で構成。8月15日に第1回、9月27日に第2回の会合が開かれている。 今回は、2回の会合で意見を交わした、笠利版地域創生戦略「未来へつむぐまち〝かさり〟~わたしたちの笠利町『ほこらしゃ10年計画』~」(案)を確認。修正箇所などを打ち合わせ、骨子案を作成した。 期間を10年間とし、10年後の目標を達成するための戦略や取り組みをまとめたもの。10年後のありたい姿を①ひととくらし「地域住民、Iターン者、Uターン者みんなが住みやすいまち笠利町」②しごと「地域や人々がにぎわい活力と潤いのあるまち笠利町」③まち「安全・安心、生きがいのあるまち笠利町」―の3本柱で構成した。 みんなで取り組む課題を▽活動的な集落(コミュニティー)の維持▽定住・移住がしやすい環境づくり▽チャレンジできる環境づくり▽暮らしと産業を支える社会基盤を整える▽高齢者が安心して暮らせるまちづくり▽子育てしやすい環境づくり―などとし、地域のありたい姿を19項目に分類し、町民及び町に関わる人を対象とした、毎年実施するアンケートで達成状況を確認していく。 笠利町地域協議会で、アンケート結果を基に進捗(しんちょく)状況の確認と検証を行い、10年後の「ありたい姿」を目指す。 今回作成した骨子案を来年1月24日、笠利町地域協議会に報告し、承認を経て、来年3月に笠利版地域創生戦略の完成を目指す。