DeFi大手のアーべ、暗号資産市場の急落で600万ドルの収益
分散型金融(DeFi)プロトコル、アーべ(Aave)の創設者は、8月5日の暗号資産市場の売り越しで、同プラットフォームが600万ドル(約8億4000万円、1ドル=140円換算)の収益を上げたと述べた。 先週の日本銀行の利上げ決定と5日のアメリカ雇用統計発表の後、暗号資産の急落はDeFiにも影響した。イーサリアム(ETH)は過去24時間で20%以上下落し、アーべのガバナンストークンのAAVEは時価総額の23.7%を失った。Parsec Financeによると、この売りにより暗号資産デリバティブ市場全体で10億ドル(約1400億円)以上が清算され、DeFiプロトコルでは3億5000万ドル(約490億円)が清算された。 「アーべプロトコルは、さまざまなレイヤー1とレイヤー2の14のアクティブな市場でストレスに耐え、210億ドル(約2兆9400億円)相当の価値を確保した」とアーべのスタニ・クレチョフ(Stani Kulechov)氏はXに書いている。「Aave Treasuryは、市場を安全に保ったことで、分散型清算から一晩で600万ドルの収益で報われた」。 オンチェーンデータによると、暗号資産価格の下落は、同社に80万2000ドルの収益をもたらした740万ドルのラップドイーサリアム(wETH)のポジションを含む、アーべのいくつかの清算につながった。 DefiLlamaのデータによると、DeFiプロトコルでロックされた総価値(TVL)は、今月初めの1000億ドル(約14兆円)から下落し、現在710億ドル(約9兆9400億円)となっている。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Defi Giant Aave Rakes in $6M in Revenue as Crypto Market Plunges
CoinDesk Japan 編集部