“少数与党”どうのぞむ? 臨時国会召集 本格論戦へ、争点は「年収の壁」と「政治とカネ」【Nスタ解説】
■衆院予算委員長に立憲・安住氏 野党からは30年ぶり 加藤キャスター: 想定されている今回の臨時国会の日程はこちらです。 11月29日 石破総理の所信表明演説 12月2日~ 衆参本会議で代表質問 12月5日 衆議院予算委員会 12月6日 参議院の予算委員会 12月21日 会期末 注目は衆議院の予算委員会です。実は今回30年ぶりに衆議院の予算委員長が野党から選ばれています。立憲民主党の安住淳氏が選ばれたということで、TBSスペシャルコメンテーター星浩さんは、「審議は圧倒的に野党ペースで進むだろう」と分析しています。 ホランキャスター: 野党ペースで進むことによって、どんなことが期待されるのでしょうか。 星浩さん: 2つあると思います。1つは答弁をはぐらかしたり、答弁を実質的にしなかったりすることは委員長が駄目だと言うので、これはもう認められません。もう1つは、自民党・公明党は今まで数の力で強行採決し、予算や法案を通してきましたが、委員長がOKしなくては絶対採決できないので、そういう点では非常に様変わりします。 しかし、肝心のメディア側に30年前のことを覚えてる人がほとんどいないので、どのように審議が活性化し、新しいルールになってくるのか、というのは手探りです。そういう点では面白い光景がいっぱい見られると思いますね。ただ、国権の最高機関である国会の議論が活性化することは間違いないので、逆に質問する側のレベルも問われてくることになると思いますね。 井上キャスター: メディアの報じ方も、今までは(与野党の)対決ばかりをかいつまんでVTRを作ることなどがあったかもしれない。でもそうではなくて、全体の議論を見て報道することになります。 星浩さん: 報じる側も、政策がよくわかっていないと報道できないという意味でも大変です。 ========== <プロフィール> 星浩 さん TBSスペシャルコメンテーター 1955年生まれ 福島県出身 政治記者歴30年
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