“少数与党”どうのぞむ? 臨時国会召集 本格論戦へ、争点は「年収の壁」と「政治とカネ」【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN
臨時国会がきょう召集されました。「年収の壁」と「政治改革」が主な争点となっていますが、“少数与党”として石破総理はどう臨んでいくのでしょうか。 【写真を見る】衆院予算委員長に立憲・安住氏 野党からは30年ぶり ■少数与党でのぞむ臨時国会 国会運営の行先は 加藤シルビア キャスター: 衆議院選後、初めての本格的な国会論戦の場となる臨時国会が28日、召集されました。今回、少数与党ということで、国会運営はどうなっていくのでしょうか。 主な論点は3つあると言われています。 ▼2024年度の補正予算案 ▼政治資金規正法の再改正 ▼年収103万円の壁 などが話し合われるということです。 石破茂総理は28日、「より丁寧に各党のご意見を聞きながら国会を運営していきたい」と話しています。その中でキャスティングボードを握っているのではないかと言われているのが衆院選で28議席を獲得した国民民主党です。 玉木雄一郎代表は27日に官邸を訪問し、石破総理とエネルギー政策について議論を交わしました。原発の新増設などを提言したということです。 同じ27日、国民民主党は野党協議を欠席しています。立憲民主党が企業・団体献金を巡る協議を呼びかけましたが、国民民主党は欠席し、慎重な姿勢を崩していないということです。 これについて玉木氏は、「野党で集まってとにかく法案出して結局通らないから、パフォーマンス。通らない方がいいと思って出している場合もある」と話しています。その上で、「与野党協議の場でしっかり決めることが必要」ということで、野党案の作成に消極的です。結果として野党協議を欠席しています。 企業・団体献金の禁止に向けて野党の“足並みは揃っていない”状況です。 ホラン千秋キャスター: 玉木さんの頭の中には何があるんですか。 TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん: 実は少し政治のフェーズが変わっています。国民民主党は「103万円の壁」の撤廃を主張、それから補正予算に賛成することになりました。自民党からすると、これで一つ目処がついたので、おそらく2025年の通常国会などを踏まえて、次のステップはどうしようという段階です。