「勝ちたかったけどやり切れた」 畑岡奈紗は“2年半ぶりV”に1打及ばず
◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 最終日(20日)◇マスターズGC(兵庫)◇6506yd(パー72)◇曇り(観衆5559人) 【画像】原英莉花らドン引き “残念オジファッション”の特徴 今季国内ツアー初出場の畑岡奈紗が優勝に1打及ばず2位に終わった。 最終日は最終組の1組前で首位との3打差を追ってスタートした。パー5の1番は3打目をグリーン右に外しながら、チップインバーディを奪取。3番は右手前のガードバンカーにつかまり、3打目がグリーンの傾斜でピン下13mまで戻ってダブルボギーを叩いたが、4番でバウンスバック。そこから我慢の展開になった。 「風がすごく強かったし、簡単な一日ではないと思っていました。ダボもあったけど、そこからの我慢が後半の3バーディにつながったと思います」。勝負どころのバックナインは12番(パー5)、13番で連続バーディを奪って優勝戦線へ。バーディがマストの15番(パー5)で2.5mを沈めてガッツポーズ。この日のベストスコアタイ「69」で通算13アンダーまで伸ばし、最後まで食らいつく姿を見せた。
2022年4月の米ツアー「DIOインプラント LAオープン」から約2年半も遠ざかる優勝にはあと一歩及ばなかった。「ここまで来れば勝ちたかった」と言いつつ、表情に暗さはない。「勝つまでは“あそこをああしておけば”とかタラレバになりますけど、楽しくやり切れたと思います」。昨年11月の日米共催「TOTOジャパンクラシック」以来、今季初となった日本での大会は多くのギャラリーに囲まれ、声援を浴びた。「アメリカではあまりないことですし、ファンのみなさんも“すごく温かいな”と感じました」と笑顔で4日間を振り返った。
今後は10月24日開幕の「メイバンク選手権」(マレーシア・クアラルンプールG&CC)から米ツアー4試合でシーズンを締めくくる。ここで勝てなければ、ツアー優勝者による、1月開催が見込まれる来季米ツアー開幕戦「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」(フロリダ州・レイクノナG&CC)に出場できない。2年前から続けるスイング改造、パットの微調整をしながら、結果が最優先となるシーズン終盤戦に突入する。(兵庫県三木市/加藤裕一)