武居由樹が初ダウン奪われるピンチを乗り越え、比嘉を判定で破り初防衛「この勝ちには納得できていないが大吾さんと最高の試合ができてよかった」
プロボクシングの「Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ」(9月3日、東京・有明アリーナ)で行われた「WBO世界バンタム級タイトルマッチ」で王者・武居由樹(大橋)が元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(同級1位、志成)を相手に初防衛戦に臨んだ。武居は11Rにプロ初ダウンを奪われるまさかの展開となったが、最終12Rに怒涛のラッシュを見せ、際どい判定ながら3-0で勝利を収めた。比嘉は2階級制覇をかけての試合だった。 武居は5月に行われた東京ドーム大会でジェイソン・モロニーを判定で破り王座を獲得。プロ戦績は9戦9勝(8KO)で前戦が初めての判定決着だった。 比嘉は2017年5月にWBC世界フライ級王座を獲得。2度の防衛を果たすが、2019年4月の3度目の防衛戦で体重超過により、王座はく奪。ボクサーライセンス無期停止などの処分を受け、2020年2月に復帰。同年大晦日にストロング小林佑樹を破り、WBOアジアパシフィックバンタム級王座を獲得するも、翌年4月に西田凌佑に敗れ、王座から陥落。7月のフローイラン・サルダールで判定勝ちを収め再起を果たすと4連勝で今回のタイトル挑戦にこぎつけた。
1R、サウスポーの武居とオーソドックスの比嘉。やや遠い距離。比嘉は中に入りに行くが、入れさせたくない武居。武居は長い右ジャブ。比嘉は入りながら左を振る。武居がかわすもなおも比嘉は前に出て左を当てる。武居はバックステップ。ともに機をうかがう。 2R、武居は右ジャブを突く。武居は飛び込んで左ボディー。なおも武居がワンツーも比嘉も打ち返し、左フックに一瞬、効かされる武居。武居は飛び込んでノーモーションの右フック。徐々に圧をかける武居が前に出る比嘉に右アッパー、左フック。比嘉も押し返しパンチも離れると武居は右ジャブ。 3R、比嘉が飛び込んで左フックも武居はカウンターで左アッパーを合わせる。続いて下を向いて入ってくる比嘉にカウンターの右アッパー。。比嘉は前に出て左フック。武居が詰めて左ストレートもそこに比嘉が左フック。比嘉が圧をかけて距離を詰め細かいパンチ。離れると武居が右フックをヒット。 4R、武居の右ジャブに比嘉が左フック。そして右フックから武居を押し込むとロープを背負わせ左右のフックを連打で浴びせる。武居も押し返すが、クリンチで逃れる。前に出る比嘉に武居は左アッパーから右フック。比嘉はスリップダウン。立て直した武居が圧をかけて右ジャブ。回る比嘉は左フックも届かず。前に出る比嘉に右アッパーの武居。圧をかける武居。武居は飛び込んで右ジャブを突く。そこに左フックを合わせに行く比嘉。