イスラエル首相、ガラント国防相を更迭-2年前から意見対立
(ブルームバーグ): イスラエルのネタニヤフ首相がガラント国防相を更迭した。首相府が現地時間5日夜に発表した。イスラム組織ハマスや親イラン民兵組織ヒズボラとの紛争を巡って、長年続く両者間の溝が埋められなくなったためだという。
首相府声明は両氏の衝突について「政府および安全保障内閣の決定と整合しない言動」があったと説明した。
ガラント氏は「イスラエル国家の安全保障はこれまで、そしてこれからも常に私の人生の使命であり続ける」との声明を出した。
ネタニヤフ、ガラント両氏間の緊張はほぼ2年前から強さを増してきた。ガラント氏はパレスチナ自治区ガザでの戦闘停止を交換条件とする人質解放を推進してきた一方、ネタニヤフ首相はハマスを完全に壊滅させるためにはイスラエルがパレスチナ領内にとどまる必要があると主張している。
新国防相にはカッツ外相が指名された。
米国はハマスおよびヒズボラをテロリスト組織と見なしている。
原題:Israel’s Netanyahu Fires Defense Minister Over War Disagreements(抜粋)
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Chris Gallagher, Ethan Bronner