マイナーキャンプ行きとなった筒香嘉智（Getty Images）

　日本時間3月14日、ジャイアンツは筒香嘉智をマイナーキャンプに配属したことを発表した。昨年12月にジャイアンツとマイナー契約で再契約を結び、招待選手としてメジャーのスプリング・トレーニングに参加していた筒香だが、十分にアピールすることはできず、開幕ロースター入りを逃すという結果に。今後は故障者の発生などに備え、マイナーで準備し、結果を残し、アピールを続けていくことになる。ジャイアンツは一塁、左翼、右翼のレギュラーがいずれも左打者のため、彼らが故障で欠けた場合、筒香にチャンスが訪れるかもしれない。 　筒香はオープン戦初出場となった日本時間2月25日のカブス戦で2点タイムリーを放ったものの、オープン戦の安打はこの1本だけ。腰の張りの影響で2週間近く試合に出られない期間もあった。オープン戦はここまで5試合に出場して打率.125（8打数1安打）、0本塁打、2打点、出塁率.300、OPS.425という成績。マイナー契約から開幕ロースター入りを果たすために猛アピールが必要となる立場だが、思うような結果を残すことはできなかった。 　ジャイアンツはホルヘ・ソレアの加入でDHが埋まり、一塁（ラモンテ・ウェイドJr.）、左翼（マイケル・コンフォート）、右翼（マイク・ヤストレムスキー）のレギュラーはいずれも左打者。ベンチは彼らとプラトーンを組む右打者で埋まっており、チーム編成上、故障者が出ない限りは、筒香の開幕ロースター入りは絶望的な状況だった。結果を残せなかった筒香がマイナーキャンプ行きとなったのは当然の結果と言える。 　筒香は昨季、渡米4年目で初めてメジャーでの出場がなく、一時は独立リーグでのプレーを強いられた。昨季マイナーではAA級とAAA級で合計68試合に出場して打率.260、10本塁打、44打点、出塁率.401、OPS.858を記録。メジャー昇格のためには、これを大幅に上回るような打撃成績が求められることになるだろう。