部下への性的暴行の罪に問われている元大阪地検の検事正が、25日の初公判で起訴内容を認めました。 　　　◇ 性被害を申告　北川被告の元部下 「私は元大阪地検検事正による準強制性交等事件の被害者です。そして私は現職の検事です。大阪地裁で初公判があり、被告人が公訴事実を認め、検察官が請求した証拠の大半を同意し、裁判所が証拠の取り調べを行ったので、このタイミングで話そうと決めました」 酒に酔って抵抗が難しい状態で検察官の上司から性的暴行を加えられたとされています。 弁護士の北川健太郎被告、65歳。大阪地検トップの検事正に就任した2018年、部下の女性に大阪市内の官舎で性的暴行を加えた罪に問われています。 逮捕直後に「同意があったと思う」と否認していた北川被告は、25日の初公判では一転、「公訴事実を認め争うことはしません。被害者に深刻な被害を与え、深く反省し謝罪したい」と述べました。 冒頭陳述では、事件当時の状況が検察から指摘されました。 「知人らとの懇親会後、二次会を断ったものの、被告にタクシーに押し込まれて官舎に向かった。酒に酔って泥酔状態になり、記憶が戻ってきた時には被告が性行為に及んでいた」（性被害を申告した北川被告の元部下） 「帰りたい」と伝えた女性に北川被告は… 性被害を申告　北川被告の元部下 「『これでお前も俺の女だ』などと言って性行為を続けました。『公にされたら死ぬ』と脅され、被害申告できませんでした」 性被害を受けてから約6年。 性被害を申告　北川被告の元部下 「性犯罪を撲滅したいという思いから会見を開くことにしました。尊厳を踏みにじられ、身も心もボロボロにされ、家族との平穏な生活も大切な仕事もすべて壊されました」