観葉植物の土、虫やカビなどのトラブルに悩んでいない?土づくりや管理のアドバイスと、おすすめ市販土9選をご紹介!
お部屋をおしゃれにする観葉植物。 インテリアグリーンを取り入れてみたいものの、虫がついたり、カビたりするのに抵抗があり、土で育てることにハードルを感じている方もいるのではないでしょうか? 【写真集】初心者がまず注意すべきは?手入れについてもプロがレクチャー! 種類によって土には特徴があり、育てる環境や植物の性質に合わせて選ぶのが大切です。 今回は数々の植栽計画を手掛けてきたグリーンコーディネーターの江田俊子さん監修のもと、市販の土の選び方や土の入れ替えなどのポイントを解説します。
観葉植物にとってよい「土」とは?
観葉植物が生きていくために重要な土。土に蓄えられた養分や水分を根から吸収することで、植物は成長します。生育に悪影響な有害物質や急激な気温の変化から根を守る役割もあります。 植物にとって大切なのは水はけのよさと肥料を保持する保肥力。水はけがよいと土の中の水分が過剰になることがなく、根の腐敗を防ぎます。保肥力が高いと十分な栄養を吸収できるため、植物を元気に育てることができます。また、虫がつきにくく、カビが発生しにくい土は、人にとって管理しやすい土といえるでしょう。
初心者は市販の土を使うのがベスト!観葉植物用の土を選んで
ビギナーの方は、観葉植物用にブレンドされた専用の土を選ぶと安心です。 基本的には「観葉植物用」として販売されている土であれば問題ありませんが、観葉植物の性質に合う土に植えることでよりよい環境を整えることができます。 【土には有機物と無機質がある】 そもそも土は、「有機質」と「無機質」の2種類に分類されます。観葉植物専用の土は、さまざまな原料を配合してつくられていますが、メーカーによって原料や配分が異なります。原料を見ながら、観葉植物の性質に合う土を選ぶことがおすすめ。まずは有機質と無機質の特徴をおさえておきましょう。 【有機質の土|成長が早い】 有機質の土は、微生物に分解された植物由来の土のこと。黒っぽい見た目で、園芸店やショップで販売されている植物は、ほとんどが有機質の土に植えられています。 <有機物の土> ・ピートモス ・黒土 ・腐葉土 ・堆肥 など 保水力や保肥力がある代わりに、乾くのが遅いためカビの発生や根腐れを起こすことも。 ただし、無機質の土に比べると柔らかく、根が早く大きく成長できます。 【無機質の土|虫やカビが発生しにくい】 無機質の土は、人工的にブレンドされた土や、鉱物や火山灰などを原料とした土のこと。粒々とした見た目で、触ると硬いのが特徴です。 <無機質の土> ・赤玉土 ・鹿沼土 ・軽石 ・パーライト ・バーミキュライト など 有機質の土に比べて成長はゆっくりですが、育てることができます。排水力が高く、根腐れを起こしにくいというメリットも。 土が乾きやすいので、湿度の高さが原因となる虫やカビの発生を抑えます。