「ChatGPT」、特定の人名について回答を拒否することが判明
「ChatGPT」のユーザーらは最近、「David Mayer」について尋ねると、「応答を生成できません」などの回答とともに会話が終了してしまうことを発見した。画面の下部には「回答の生成中にエラーが発生しました」と表示される。この現象は「Reddit」で議論され、複数のニュースメディアが報じた。 ネットユーザーらは、この一見無害な名前でChatGPTが停止した理由を調査し始めた。技術ジャーナリストのBrian Lunduke氏は、David Mayerおよび少数の人名がChatGPTから削除された可能性があるとする動画を投稿した。 「(あり得るのは)世の中に数多く存在するDavid Mayerの1人がOpenAIに『忘れられる権利』の申請をしたということだ」とLunduke氏は言う。 「忘れられる権利」は欧州連合(EU)の法律で保護されている権利で、個人が自分のデータの削除を要請できるようにするものだ。ChatGPTが応答を拒否する名前を持つ人々が、ChatGPTの回答から名前を削除するよう求めたり、OpenAIに法的措置を取ったりした可能性がある。 ChatGPTが応答しない他の名前には、Alexander Hanff、Jonathan Turley、Brian Hood、Jonathan Zittrain、David Faber、Guido Scorzaなどが含まれる。 ChatGPTの開発元であるOpenAIは、コメントの依頼にすぐには応じなかった。 米国時間12月3日の時点で、David Mayerに関する会話はできるようになっている。この名前についてChatGPTに尋ねると、プロデューサー/DJ、作家、慈善家など、どのDavid Mayerの話をしているのかを尋ねる回答が得られる。 「どのDavid Mayerのことを言っているのかを明確にしてください。または、より詳しい状況(職業や分野など)を教えてください。そうすれば回答を絞り込めます」というのが、ChatGPTの回答だ。 この名前に関する会話がなぜ不可能になっていたかは、謎のままだ。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。