大社の大応援団（撮影：柳瀨心祐）

2024年の第106回全国高校野球選手権大会（阪神甲子園球場）11日目は17日、3回戦4試合が行われ、ベスト8が出揃った。 【トーナメント表】夏の甲子園　第11日目までの結果一覧 第1試合は、智辯学園（奈良）が6対3で小松大谷（石川）を破って、準優勝した2021年以来3年ぶりのベスト8入りを決めた。1対2で迎えた3回に山崎 光留捕手（3年）が同点打を放ち、4回に2点を奪って逆転した。先発の田近 楓雅投手（3年）は7回6安打12奪三振2失点と好投した。 第2試合は、京都国際（京都）が4対0で西日本短大附（福岡）を下して、21年に中川 勇斗捕手（現・阪神）らを擁してベスト4に進出して以来、2度目のベスト8進出を果たした。エース左腕・中崎 琉生投手（3年）は130キロ台の直球にキレのあるスライダーで14奪三振を奪っての完封勝ちを収めた。 第3試合は、神村学園（鹿児島）が7対1で岡山学芸館（岡山）を下して2年連続のベスト8進出を決めた。初回に今岡 拓夢内野手（2年）の適時打で先制すると、4回には3連打などもあり2点を追加。さらには5回にも無死満塁から上川床 勇希外野手（3年）が適時打を放って点差を広げた。先発の早瀬 朔投手（2年）が9回1失点完投勝利を挙げた。 第4試合は、大社（島根）が延長11回、劇的なサヨナラ勝ちで、早稲田実業（西東京）との接戦を3対2で制し、大社中として出場した1931年（22チーム参加）、1勝してベスト8入りして以来、93年ぶりの8強入り。夏甲子園初の3勝を手にした。1点ビハインドで迎えた9回裏にスクイズで同点に追いつき、延長タイブレークに持ち込むと、延長11回に、無死満塁から馬庭 優太投手（3年）が中前へのサヨナラ打を放って激闘にピリオドを打った。 大会12日目の19日は準々決勝が予定され、午前8時から東海大相模－関東一、青森山田－滋賀学園、京都国際－智辯学園、大社－神村学園が行われる。