最高級の走り味!? 日産 セレナオーテック スポーツスペックがあまりにも良すぎる件
ノア/ヴォク、ステップワゴンと並んで人気のミニバン、日産 セレナ。2024年10月にはオーテックから、専用の足まわり&鍛えられたボディを与えられ、爽快な走りを叶えるセレナ「オーテック スポーツスペック」が登場。その走りを、自らも現行セレナを所有する松田秀士氏がチェックする。 【画像ギャラリー】家族と乗って楽しい!!ひとりでコーナーを攻めても楽しい!!日産 セレナ オーテック スポーツスペック(20枚) ※本稿は2024年11月のものです 文:松田秀士/写真:大西靖、日産 初出:『ベストカー』2024年12月10日号
■見た目も走りも魅力的
ベースとなるハイウェイスターVとの違いは一目でオーテックとわかる特徴的なフロントグリル、フロント・サイド・リアの専用エアロはもちろんのこと、17インチにサイズアップされた専用アルミホイールだ。専用エアロと相まってローダウンされたように感じ、とてもイカしてる。 では"走り"はどうか? ドライブモードのスタンダードとスポーツモードで加速が強化された。それはアクセル全開での加速力よりも、アクセル開度25%、40%といった普段づかい領域で差が感じられる強化だ。 特にスポーツモードは10%程度のアクセル開度からシートバックに背中がグイッと押し付けられ明らかに力強い。アクセルOFF時の回生ブレーキも強いので、ワインディングもかなり楽しめる。ただし同乗者がいる時は、回生がほぼないスタンダードのほうがスムーズでオススメ。
■各部の強化で「攻める走り」ができるミニバンに
e-POWERの加速力強化と17インチ化されたタイヤの走りを支えるのがボディの補強。フロア裏にフロントクロスバーを追加、リアクロスバーは径および板厚をアップ。さらにヤマハのパフォーマンスダンパーが追加された。 これに伴いサスペンションも強化。スプリングバネレートをフロント15%、リアを20%アップ。当然ダンパーも専用に減衰力を適正化している。 コーナリング時のロールが気になっていたハイウェイスターVに比べ、スポーツスペックは初期のロール感は残しつつMAXロールはかなり抑えられ、限界域まで攻め込んでも不安感はない。背高のミニバンだからこそ、このチューニングは安心感大だ。 また、電動パワーステアリングも専用特性化され、直進時のステアリング中立から微小舵に切る時の応答性が、ハイウェイスターVより明らかにスムーズ。100km/hオーバーの高速域での路面に張り付くような直進安定性にも感心する。今度のセレナ オーテック スポーツスペック、その魅力は「大」であります。 ●日産 セレナ e-POWER AUTECH SPORTS SPEC諸元 ・全長×全幅×全高:4810mm×1725mm×1870mm ・ホイールベース:2870mm ・車両重量:1820kg ・駆動方式:FF ・エンジン:直3 DOHC ・総排気量:1433cc ・エンジン出力:98ps/12.5kgm ・モーター出力:163ps/32.1kgm ・WLTCモード燃費:― ・価格:438万6800円 ★SPORTS SPECの主な専用装備 ●専用チューニングコンピューター●専用サスペンション(ショック&スプリング)●専用ボディ補強●専用17インチアルミホイール●専用車速感応式電動パワーステアリング●AUTECH専用エクステリア●AUTECH専用インテリア etc.