2024年「音の匠」、鹿島建設OPSODIS立体音響プロジェクトチームに決定
一般社団法人日本オーディオ協会は、2024年度の「音の匠」として、鹿島建設OPSODIS(オプソーディス)立体音響プロジェクトチームを顕彰することを発表した。 12月6日「音の日」に顕彰 日本オーディオ協会は、1877年12月6日にトーマス・エジソンが錫箔円筒式蓄音機を完成させ、音を記録・再生する技術を発明したことにちなみ、毎年12月6日をオーディオの誕生日「音の日」に制定。音に関わる諸団体と共同してセレモニーなどを開催しており、その中で “音を通じて文化創造や社会貢献された個人または組織の方々” を「音の匠」として懸賞している。 この度「音の匠」に選出された鹿島建設OPSODIS立体音響プロジェクトチームは、英国サウサンプトン大学と立体音響技術「OPSODIS」を共同開発し、ホール設計の事前音響シミュレーションに採用。さらには本技術を搭載した民生用スピーカー「OPSODIS 1」を開発し、クラウドファンディングや今年6月に開催された「OTOTEN2024」にて大きな反響を呼んだ。 日本オーディオ協会は選考理由について、「サウサンプトン大学と共に開発した立体音響技術『OPSODIS』を、ホール設計の事前音響シミュレーションに用いただけでなく、業界の垣根を越えて民生用オーディオ機器にも応用された。建設業界において開発された技術が、オーディオ業界にも大いに影響を与えたこと、長年の研究の成果に敬意を表し、『音の匠』として顕彰する」と述べている。
編集部:成藤正宣