野村萬斎さん「ここほどいい能楽堂はない」福岡市の「大濠公園能楽堂」で受け継がれる伝統
RKB毎日放送
福岡市の中心部にあり、市民の憩いの場として親しまれている大濠公園。その一角に能や狂言の公演を行う「能楽堂」があります。 【写真を見る】福岡市の「大濠公園能楽堂」で受け継がれる伝統 その大濠公園能楽堂の人気公演の一つが野村万作・萬斎による狂言です。 多くの人の熱意で、30年以上にわたって続けられている舞台の魅力を取材しました。 ■野村万作・野村萬斎に大勢の観客 人間国宝の狂言師野村万作、今年で芸歴90年。その息子で俳優としても活躍する狂言師野村萬斎。2人が福岡の大濠公園能楽堂で狂言を披露するのは今年の夏であわせて64回目となります。会場は、いつも大勢の観客で埋め尽くされます。 女性客「能は見たことあった。狂言も見たいと思って」 男性客「万作さん、萬斎さん、裕基さん(が出るので)すごく楽しみです」 子供連れの女性客「萬斎さんはドラマなどにも出演されている中で、狂言も大事にしつつ、新しい表現を模索しているのが好き。子供に見せたいと思って連れてきました」 初めて狂言を見た客「初めてですけど楽しいです」 女性客「どんな風に感じるのか分からなかったけど、楽しかったし、面白かったし、最後は私一人で笑っていました」 ■36年前に「狂言の会」スタート 「ふくおか万作・萬斎の会」が主催する「狂言の会」は、36年前の1988年にスタートしました。 「上質な狂言を、市民と共に楽しむ会」として、ほぼ毎年、冬と夏に公演を続けています。 野村萬斎さん「故野間涼ミ(のますずみ)さんが『一級品の芸術をお見せしたい』というその精神がすごくあって」 野村万作さん「『子午線の祀り』という劇があって、下関の初日後、野間さんと知り合ったのが最初です。その2~3年後、ここ(大濠公園能楽堂)で『釣狐(つりぎつね)』をここで演じたのがきっかけで、今日まで続けていただいています」 ■狂言への熱い思いで直談判 40年ほど前、下関で舞台を踏んでいた万作さんのもとを訪ねたのが故野間涼ミさんでした。 当時、イベント会社を設立したたばかりの野間さんは、万作さんに狂言への熱い思いをぶつけ、福岡での公演を直談判。 万作さんは、「もう演じない」と決めていた大曲「釣狐」を福岡で披露する決断をしました。
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