沖縄県の米軍返還跡地に琉球大学病院完成…2025年1月開院、県内初の高度救命救急センター指定見込み
沖縄県宜野湾市の西普天間住宅地区(約51ヘクタール)に移転を進めている琉球大病院が完成し、21日、内覧会が開かれた。開院は来年1月6日。 【地図】米軍施設返還計画の主な返還時期と進展状況
米軍キャンプ瑞慶覧内にあった同地区は、2013年に日米両政府が合意した米軍施設・区域返還計画のうち最初の大規模返還跡地。新病院(地下1階、地上14階建て)は、延べ床面積が約7万平方メートルで、現病院(地上10階建て)の1・4倍に広がり、病床数は20床増の620床となる。県内初の高度救命救急センターに指定される見込みだ。
内覧会では、離島や遠隔地からの救急患者搬送を想定した屋上ヘリポートや、高性能の装置を備えた手術室などが披露された。
政府は新病院と連携し、深刻な「子どもの貧困」に関する国立の研究拠点の整備を検討している。大屋祐輔病院長は「より高度で効率的な医療を提供するとともに、地域課題の解決にも貢献していきたい」と話した。