野村萬斎さん「ここほどいい能楽堂はない」福岡市の「大濠公園能楽堂」で受け継がれる伝統
能楽師 坂口信男さん「住吉神社能楽殿が台風で催しができなくなった。(一時的に)使えなくなりました」 RKB堀江陽一ディレクター「絶望感みたいなものがあったのですか?」 坂口信男さん「(今後)どうなるのかと思った。能楽堂の建設を、うちの父たちが陳情にあがるようになりまして、7~8年でしょうか、陳情に行ってできるまでは」 雅介さんたち能楽師の声が県に届き1986年5月28日に舞台披(ぶたいびらき)を迎えることができました。坂口家3世代が舞台を踏み、大濠公園能楽堂の歴史は華やかにスタートします。 坂口信男さん「そりゃあもう感激でした。嬉しくて、こんな立派な能楽堂ができたんだというのは誇りに思いますし、感謝ばかりでした」 ■大濠公園を「伝統文化の拠点に」 大濠公園を「日本の伝統文化の拠点」とすることを目指した福岡県は、開園したばかりの「日本庭園」に加え、能楽堂を建設することにしたといいます。 坂口信男さん「福岡は江戸時代から殿様に(能楽が)愛されていた。福岡が芸どころと言われるいきさつです」 「お濠端を見ながら能楽堂にいくというのはオツなもので」 観客「距離感も近いのでいい」 「屋根の下の空間が別世界になってます。空気が違う」 「演劇の舞台とは造りも違うので臨場感もある。そういう機会に恵まれているからこそ本物が見られると思う」 ■「全国でもここほどいい能楽堂はない」 野村萬斎さん「ライブですので反応があって笑ったり、集中したり、聞き入ったり。緩急みたいなものが手に取るように伝わるのが、数ある全国津々浦々の能楽堂をまわっていて、ここほどいい能楽堂はないんじゃないかと思う」 文化や伝統を引き継ぐためには演じる場、見る場が欠かせません。 多くの人の思いが込められた大濠公園能楽堂、ここで能楽を体感することが、貴重な「日本の伝統芸能」を後世に伝えることにもつながっています。 ノマ企画代表 竹内馨深さん「能楽堂という貴重な建物が福岡にはあるわけですから、ここにきて能楽は見ていただきたい」
RKB毎日放送
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