足の匂いを消す方法とは?臭いの原因を医師が徹底解説
5.足の臭いは「病気」の可能性も
自律神経の乱れからくる足の臭い 足の臭いには、体内環境が影響していることも。原因の一つとして考えられるのは、自律神経の乱れ。ストレスや緊張などによって自律神経が乱れると、足の発汗が多くなり、結果的に足の臭いがきつくなることに。 こうした精神性の発汗は、責任感が強い人や、まじめで几帳面な人、完璧主義の人、他人への配慮ができる誠実な人などに多い傾向があるそう。自律神経を整えることが、臭いの軽減につながる第一歩に。
腸内環境や肝機能の乱れ さらに、腸や肝臓の機能低下によって、臭い物質が発生している場合も。ストレスによって胃腸の働きが弱くなると、腸内で悪玉菌が優位になり、ニオイ物質が発生しやすい状態に。腸内で発生したニオイ物質は、通常は肝臓で分解されるけれど、肝機能が乱れていると、ニオイ物質がそのまま血液に乗って体内を巡り、汗として放出されるのだそう。 これらは、自律神経の乱れやストレス、加齢とも関連があり、気になる人は医師への相談も検討してみて。
6.日常生活でやるべきおすすめの足の臭い対策
足の臭いを防止・軽減するために、日ごろからできるおすすめの消臭対策や効果的なケア方法を上田先生がアンサー。早速今日から試してみよう!
・足をきれいに洗う
「特に臭いが気になるときは、湯船につかったり、足浴をして汚れがとれやすいようにしましょう。重曹やせっけんを溶かしたお湯にしばらくつけたり、泡パックをするのもいいでしょう。その後フットブラシを使うか、指の間にしっかり指を入れてこすり洗いします。爪垢も臭いの原因になるので、適宜爪切りをして、ネイルブラシや古い歯ブラシなどでやさしく取り除きます。余分な角質をとるために、足裏角質の除去パック、足用ピーリングスプレー、足専用ソープ、かかとスプレー、スクラブ、角質削りなど、必要に応じて使い分けます。フットサロンで角質ケアをするのもおすすめです。乾燥してひび割れすると逆効果なので、保湿も忘れずに!(上田先生)」
・靴を清潔に保つ
靴下は通気性が良く、抗菌対応のものを選んで 「靴をはいた後は陰干しが鉄則! 天日干ししても傷みにくい素材なら、天日干ししましょう。靴用の乾燥機やドライヤーで早めに乾かすのもいいでしょう。靴の乾燥剤(除湿剤、木炭、重曹を袋やストッキングに詰めたもの、茶葉やコーヒーカスを乾かしたものなど)を使ったり、新聞紙や週刊誌の紙を丸めて詰めたりするのも使えるテクニックです(上田先生)」 靴下はできるだけ早く洗濯を 「先ほどの天日干しはもちろん、靴用の消臭殺菌スプレー、可能ならアルコール綿や除菌シートで靴を拭きましょう。靴を洗う場合は、塩素系漂白剤を溶かしたものをぞうきんにつけて、変色しても良い内側だけふき取るなどのケアを。革靴は専門店におまかせするか、革靴専用の洗剤で洗いましょう(上田先生)」 靴のローテーションや素材も意識するとGOOD 「毎日同じ靴をはくのではなく、できれば3足以上のローテーションをおすすめします。抗菌・防臭効果のあるインソールや、通気性がよく乾きやすい素材の靴を選ぶことも重要です(上田先生)」
・汗をかいたときは正しくケアする
「足用の制汗剤を使う場合は、数時間毎などこまめに塗布するのがいいでしょう。汗を早く吸収し、蒸れを軽減してくれる5本指靴下もおすすめです。靴下の素材はシルクやコットンが理想で、汗をかいたらすぐにはき替えることで臭いが発生しにくくなります。精神性発汗=緊張で汗をたくさんかいてしまうような場面が想定される場合は、自分なりのリラックス方法を考えておくのも◎(上田先生)」 上田先生からのひと言メモ 「汗が多すぎて生活に支障をきたしている場合は、皮膚科や美容皮膚科にご相談ください。保険の範囲で治療できる可能性もあるので、美容皮膚科に受診する場合は、保険診療の有無も確認しましょう(上田先生)」