意外と知られていない接着剤の使い方、有効利用してますか!?
ホームセンターはもちろん、今ではスーパーマーケットやコンビニでも「普通に購入できる」ようになっているのが各種接着剤。接着したい部品を目の前にした時、一番重要なことは「適材適所」で利用すること。木材の接着にプラスチック用を使っても、本来の性能は発揮されないものだ。また、使い方を間違えてしまうと、まったく接着できないこともあるので注意が必要!! 文/Webikeプラス たぐちかつみ
瞬間接着剤も種類いろいろ
アロンアルファでお馴染みになった瞬間接着剤の世界だが、実は、一般向けから業務用まで、様々なメーカーから様々な商品が発売されている昨今。同一メーカーからでも、利用目的に応じて様々な種類の商品が発売されている。ゼリー状と液状があるが、液状にも低粘度や中粘度などがあり、場面場面で使い勝手に応じて、使い分け可能なことも覚えておこう。
用途別で存在する「2液混合」接着剤
強力な接着力を誇る代名詞的な商品としても知られているのが2液混合型の接着剤。エポキシ系接着剤がまさにそれだが、接着したい部品や素材によって、異なる成分の商品もある。一般的には接着が難しいシリコンゴム部品の接着にも最適な商品がある。
耐衝撃性に強い硬化後の弾力性に注目
コニシボンド社やセメダイン社からも発売されている耐衝撃性の強い接着剤。ボンド社のウルトラ多目的SUやセメダイン社のスーパーXがそれ。ブラック以外にクリアもある。一液仕様ながら強力な密着を実現し、完全乾燥後には弾力性があるのが大きな特徴。電気コードの接着固定や防水目的にも利用することができる。その弾力性を生かすことで、これまでとは違った部品修理も可能になる。すべてがアイデア次第なのだ。
メーカー違いや目的の専用化、パッケージにも注目
見慣れないパッケージながら「C」のマーク=セメダイン社の瞬間接着剤。ホームセンターで購入したが、発売元が特定ホームセンターなので、いわゆるOEM商品だと思われる。価格を優先し本体パッケージはそのままだと思うが、ユーザーにはそれもありがたい!!
「シュッとひと吹き」で文字通り瞬間凝固
瞬間接着剤を瞬間的に接着するには条件がある。ごく微量の水分や湿気によって硬化促進する特性があるのも瞬間接着の特徴だろう。そもそも医療現場からの要請で開発された歴史もある。この商品は、樹脂部品の試作現場では特に利用機会が多い商品らしい。シアノンプライマースプレー300の名称で、本来は完全業務用的な位置づけにあったが、現在では通販などでも取り扱いが増え、同タイプの商品が他社からも販売されている。