【ハイライト動画あり】SO伊藤龍之介のタクトで、明治今夏菅平初勝利。京産大は個の強さ見せるも、組織はこれから
2023-24シーズンの全国大学選手権準決勝の再戦は、そのときの52-30というスコアに近かった。 【ハイライト動画】明治大学 vs. 京都産業大学
8月22日に菅平でおこなわれた明治大学×京都産業大学の練習試合は48-31。明大が8トライを奪って快勝した。
31-5と、前半で決着をつけた。 キックオフから13分後、京産大ボールのスクラムでグイッと押し込んでターンオーバー。そして、すぐに攻めた。
SH柴田竜成のパスを受けたSO伊藤龍之介は自分で仕掛けてディフェンスを崩すと、インサイドにパス。走り込んだCTB平翔太が抜け出し、そのままトライラインを越える。 コンバージョンキックも決め、7トライとした。
17分のトライからは、攻める意思統一が感じられた。 自陣22メートル内での京産大ラインアウト。モールを止め、ラックになった際にターンオーバー。ボールを得ると、全員で攻撃に転じた。
BKが大きく左にボールを動かすと、WTB安田昂平がビッグゲイン、サポートするFB金昂平にラストパスを通すと、背番号15が走り切った。 コミュニケーションが取れているからこその動きだった(Gも決まり14-0)。
菅平での練習試合で、立ち上がりが課題として上がった一戦もあった明大。2試合戦い、2敗と悔しい思いをしていただけに、神鳥裕之監督は前戦で天理大に28-29と惜敗した後、「積み上げてきたことを出す。成長し続ける。スコアで上回ろう」と選手たちに声をかけていた。 チーム全体の思いが伝わる立ち上がりに見えた。
好スタートを切っても、紺色ジャージーの明大は攻撃の手を緩めなかった。 チームを前に出す意志を強く出し続けたSO伊藤の姿勢がチームのモメンタムを引き出していた。
春シーズンは、U20日本代表の活動でチームを長く離れていた伊藤。 しかし、チームに戻って練習、試合を繰り返して息が合ってきた。背番号10の周りには、いつも多くの選手たちがいて、伊藤はその選手たちをうまく使い、自らも動いた。