「意外な事実だった」32歳の人気料理家が妊活中に知って驚いた“妊娠率に関連する栄養素”
「こんなにたくさん不妊で悩んでいる人がいるんだ」
――不妊治療のクリニックに行くことに対しては抵抗はなかったですか? もあい:もともと、不妊治療に抵抗はなかったのですが、病院に初めて行ったときにビルのワンフロア一面の待合室の椅子がほとんど埋まっているのを見て「世の中には、こんなに不妊治療をしている人がいるんだ」と衝撃を受けました。改めて「不妊治療するって普通のことなんだな」と思いました。 ――治療を始めてから大変だったことはありますか? もあい:病院に行く時間を作ることが一番大変でした。例えば、人工授精をするためにまず月経中に受診して、排卵日が予測される何日か前から病院に行かなければならないんです。排卵していなければ翌日も病院に行かなければいけないので何日も通う必要があります。 月経や排卵を確実に予測することは誰にもできないので、事前にスケジュールの立てようがありませんでした。できるだけ排卵が予測される日の前後には出張の予定が重ならないようにしていましたが、思っていたよりも病院に行かなければいけない回数が多くて調整が難しかったです。 私は仕事の融通がきくのでなんとかなりましたが、会社勤めを続けていたら職場の協力がなければ厳しかっただろうなと思いました。 ――人工授精、体外受精と治療をステップアップすることについてはどうやって決めたのでしょうか。 もあい:授かり方について特にこだわりはなかったので、2023年1月に初めて病院に行ってから11月の私の誕生日までに妊娠しなかったら体外受精に進もうと決めていました。少しでも若い状態で卵子を保存した方がいいんじゃないかと思ったのも理由の一つです。 そう考えてはいたのですが、最初の検査で夫婦2人とも特に問題がないことが分かったので自然妊娠できるかもと思って病院に通わなくなった期間が少しありました。でも自己流では妊娠しなかったので人工授精を2回試して、10月の時点で妊娠していなかったので体外受精に進みました。誕生日前に卵子を採取して12月に受精卵を子宮に戻してすぐに妊娠しました。今でも体外受精をしてよかったなと思っています。