軽キャンパー超えなるか?トヨタ「タウンエース」ベースのレクビィ新コット/ホビクル タウンランダーに注目
■男性をターゲットにした「ホビクル タウンランダー」 一方のホビクル タウンランダー。このモデルは、キャンピングカーのエントリーモデルとして開発し、シンプルで拡張性の高い装備などが特徴のモデルだ。主なターゲットは男性ユーザーで、外装にはグレーとホワイトのツートンカラー、それにブラックの差し色をマッチングしていることがポイント。ボディサイズはコットと同じ全長4065mm×全幅1665mm×全高1930mmで、こちらも外観フォルムはほぼノーマルのままだ。なお、展示車のベースはタウンエース バンのGLグレード(4WD)で、8ナンバーのキャンピングカー登録車、乗車定員5名/就寝定員2名というスペックも、コットと同様だ。
このモデルの大きな特徴は、上・中・下段にセットできるベッドだろう。室内後方に独自の「ベッドレール・エクステンドスライダー」を採用することで、ベッドマットの高さ調整を可能とする。また、ベッドを展開しないときは、分割式ベッドを活用し3段式の棚にすることも可能。荷物の大きさなどに応じたアレンジもできる。なお、ベッドマットには、高い剛性を持ちつつ軽さも両立する素材を採用。ベッドには帆布風の難燃生地を使うことで、高い耐久性なども実現する。
2列目シートは、コットと同じハイバックシートを採用。背もたれを倒し、リアのベッドマットを敷けばフラットな就寝スペースとなるのも同様だ。また、室内後方の壁面には、走行中もバッグやポーチなどの荷物をしっかり固定できる「サイドモールシステム」を採用。 キッチンは、コットと異なり、室内最後尾の左側にコンパクトなタイプを装備する。ただし、吸音/遮音/制振材、熱反射シート、断熱シートを3段重ねにした独自の薄型シートを壁面内側などに採用する点は、コットと同じ。可能な限り室内を快適にする見えない工夫は、長年キャンピングカーを製造してきた同社のこだわりでもある。