汚染の広がりを痛感。イルカの呼気からマイクロプラスチック検出
健康への影響
イルカは肺活量が大きく、深く呼吸をするため、人間よりも多量のマイクロプラスチックにさらされている可能性があるとハート氏は指摘します。 人間の場合、吸入したマイクロプラスチックが肺の炎症を引き起こし、組織の損傷や粘液の過剰分泌、肺炎、気管支炎、がんなどの健康問題につながっている可能性があります。イルカの肺にも、人間と同じような問題が起こる危険性があるそうです。 さらにプラスチックに含まれる化学物質は、人間の生殖機能や心血管、神経機能に影響を与える恐れがあることも研究で明らかになっていますが、同じほ乳類のイルカにも、同様の健康リスクをもたらすかもしれません。 解決策は、マイクロプラスチックのもとになるプラスチックを減らすことみたいです。 今回の研究結果について、ジョバック氏は次のように話しています。 イルカの呼気からのマイクロプラスチック検出は、プラスチック汚染が広範囲に及んでいることを浮き彫りにしています。私たちは、この発見がプラスチック消費を減らすきっかけになって、人間とイルカの健康のために役立つことを願っています。 イルカから見つかったってことは、クジラやシャチもマイクロプラを…。 Source: Dziobak et al. 2024 / PLOS One Reference: Eriksen et al. 2023 / PLOS One, The Guardian, Science Daily, The Conversation, Verginia Tech University
Kenji P. Miyajima