トランプ氏、SNSでハマスに人質解放を要求…応じなければ「あらゆる地獄の報い」
【ワシントン=池田慶太、エルサレム=福島利之】米国のトランプ次期大統領は2日、自身のSNSへの投稿で、パレスチナ自治区ガザでイスラエルと戦闘を続けるイスラム主義組織ハマスに対し、来年1月の就任までにイスラエルで拉致した人質を解放するよう求めた。応じない場合には「あらゆる地獄の報い」を受けさせると警告した。 【写真】トランプ氏の不倫相手とされる元ポルノ女優
11月の大統領選に勝利した後、トランプ氏がガザの人質について公に発言するのは初めて。トランプ氏は人質について「暴力的、非人道的、世界全体の意志に反して拘束されている」と指摘し、「責任者は米国の長い歴史上、誰よりも大きな打撃を受けるだろう。今すぐ人質を釈放せよ!」と求めた。
当事者間の人質解放交渉について「話し合いだけで行動が伴っていない」と批判したが、進展に向けた具体的な方策などには触れなかった。トランプ氏は選挙戦で、ガザでの戦闘の早期終結を訴えていた。
トランプ氏の投稿は、イスラエル政府が米国系イスラエル人男性の死亡を公表した数時間後に行われた。ハマスは11月30日、別の米国系イスラエル人の男性人質の映像を公開した。この男性は、映像の中でトランプ氏に人質解放に向けた働きかけを求めていた。
イスラエルのイツハク・ヘルツォグ大統領は2日、SNSでトランプ氏への謝意を表明した。