京葉銀行、Linuxベースの新勘定系システムを本格稼働
京葉銀行と日立製作所は1月6日、Linuxベースによる京葉銀行の新勘定系システムの本格稼働を4日に開始したと発表した。システムの開発・保守作業における生産性を約25%向上させ、新商品やサービスをより迅速に提供できるとしている。 京葉銀行は、2033年度まで長期ビジョン「お客さま満足度No1ソーシャル・ソリューショングループ」の実現に向けて経営資源の次世代化に取り組んでおり、このビジョンに基づく2027年度末までの第20次中期経営計画の中で、今回の新勘定系システムの稼働を盛り込んでいる。 新勘定系システムは、従来のメインフレームの信頼性を継承したLinuxベースのオープン基盤を採用するとともに、アプリケーションプログラムの再構築でシステムをスリム化しており、商品やサービス開発時の柔軟性、迅速性の向上およびシステム開発や保守作業の作業負荷やコスト削減を図り、約25%の生産性向上を実現するという。 オープン基盤によってハードウェアやソフトウェア選択の自由度が向上しており、クラウドの利用やDX化の推進などの選択肢も拡大。さらに、各種システムやチャネルサービスとの多様な連携を実現するバンキングハブを新機能として適用しており、異業種連携などの外部サービスとシームレスな接続が容易になることで、利用者のニーズや事業環境の変化に応じた柔軟な対応が可能になるとしている。 新勘定系システムは、日立製作所が運用するデータセンターを活用しており、現用システムと同等のシステム構成を備えたバックアップシステムを構築。万一の災害発生時などでも業務継続可能な範囲が拡大し、ミッションクリティカルなシステム運用で事業継続性のさらなる強化に貢献するという。