【復刻掲載】「石破 茂、プラモを語る!」 2007年の週プレ独占インタビューを再掲載!
■日本にしかできない任務、洋上給油にズームイン! ――さて、話は変わります。ここで週プレが大臣に物申す! 今モメてるテロ特措法って、オレらにはイマイチわかりづらかったりするんですが...。インド洋で『軽油満タン入りま~す!』ってやってるアレはなんなんですか? 「そんな、ガソリンスタンドみたいに簡単な話じゃないんですよ。まず、艦隊を持った国のなかで、遠洋での給油任務をパーフェクトに行える国はアメリカ、イギリス、日本ぐらいしかありません。テレビや新聞の報道では、船同士がパイプをつなげている場面しか出てきませんが、何十kmも移動しながら給油を行なうのは本当に過酷な任務なんです。しかも、船舶は補給中が一番弱く、敵に狙われやすい。そこへなにか飛んできたらアウト。補給を行なう技術がどれほど大変なことで、気象環境がどれほど劣悪なことか。 今はなによりもそれを務める海自がどれだけ優秀かということを日本の国民のみなさんにご理解いただけるよう努力しなければいけないと考えています」 ――そこで、大臣! 週プレから提案が。用意したコチラの動画をちょっと見てくださいっ! (記者が大臣の前にパソコンをセット。映画『パイレーツ・オプ・カリピアン』のテーマに乗って陸海空の自衛隊兵器が登場する、まるで大作映画のような大迫力のプロモ映像が流れる。大臣はそれを見ながら沈黙...。) ――こちらはインターネットの動画共有サイトにある『日本国 自衛隊』という有名な映像で、世界的に人気なんです。制作者は一般の方で......大臣。ちょっと大臣、寝ちゃったんですか⁉ 「......。心底、感動ですっ! ハッキリ言って、私の100万回の言葉よりこの映像のほうがわかりやすいね!」 ――そこで、例えば、このような動画の『洋上給油バージョン』を作って国民にアビールしては、とご提案を...。 「よし! 早急にこれの洋上補給版を検討しよう」(と、大臣の横にいた広報担当者に命令を下す大臣) ――おお、やってくれますか! 著作権フリーの動画を防衛省のHPにアップして開放すれば『自衛隊動画コンテスト』などもできて盛り上がるのでは? あと、大臣主催のプラモデルコンテストなどにも期待してます! 「動画のコンテストはやりたいね。ただし、プラモデルはちょっとね...。私がやると『また石破の趣味か!』って叩かれちゃうし(笑)。でも、一般の人たちの『もっと自衛隊のことを知りたい』っていうニーズには応えていきたいし、それをすれば国民の認識も変わってくると思う。野党もこんな問題を〝政局〟にしちゃいけないよね」 ――では、大臣として、自衛隊の広報活動を盛り上げようというプランは? 「自衛隊を舞台にしたドラマなどがあったら積極的に協力したい。『海猿』では海保の活躍をカッコよく描いていましたが、自衛隊のコメディだっていいんです。そうだ、自衛隊ドラマの脚本募集をやったりも」 ――ところで、大臣は週プレを読んでらっしゃったりしたんですか? 「高校生の時、週プレ読んでまして、それがひとつの楽しみでしたもん。今でも当時と変わらないコンセプトで若い人に読まれているのはうれしいよね。でも、『これを読めば大臣になれる!』とまでは言いませんよ(笑)」 ――そこで最後にお願いを。週プレのアイドルグラビアをぜひ自衛隊の施設や車両を使って撮影させてください! 「ちなみに、当時の私のアイドルは栗田ひろみさん(70年代に週プレでも活躍した清純グラビアアイドル)だよ」 ――それはちょっと...。できれば現役のアイドルでお願いしたいのですが!! 「じゃあ、眞鍋かをりさん! 広報がNGでも私はオッケーです!」 ――了解いたしました。その作戦を実現できるよう最善を尽くします! * * * 長時間にわたり、時に頬を紅潮させて熱くブラモを語った石破大臣。この情熱で、国会論戦でも野党や国民をナットクさせることができるのか⁉ 取材・文/直井裕太