日本とスペインで違う「日常の風景」。アイスクリームをよく食べ、夜まで元気
人生100年時代、第二の人生をガラリと変える人もいます。結婚、子育て、離婚、病気を経て、昨年からスペインへの単身留学を送っている55歳のRitaさんは、日本とスペインの違いについて発信していることで人気です。ここでは、スペインに住んでわかった、本当に好きなものについて教えてもらいました。 【画像】ズラリと並ぶオリーブオイル
「オリーブオイル」が食卓には欠かせない
世界一のオリーブ生産国であるスペイン。スーパーには多種類のオリーブオイルが並び、売場は一般的な料理油の約3倍の広さがあります。家庭ごとにお気に入りのブランドがあり、3~5リットルの大型ボトルも売っています。 炒め物での利用はもちろんのこと、ソースや隠し味、サラダやパンにも使われ、レストランの卓上にはビンごと置かれているお店が多いのです。 なお、外食で提供されるパンにジャムやバターはつかず、オリーブオイル一択。サラダのドレッシングもオリーブオイルに好みで塩を加える程度です。とにかく味つけがたりなければオリーブオイル! 栄養価も高く、良質のオリーブオイルを一日にスプーン一杯飲むといいとも言われています。
ジュースといえば「オレンジジュース」
スペインは柑橘類の産地としても欧州最大と言われ、とにかくしぼりたてのオレンジジュースがおいしいのです。カフェには必ずといっていいほど「スモ・デ・ナランハ」(オレンジジュース)いうメニューがあり、リンゴジュースやレモンジュースに比べ群を抜いた知名度です。 そして、ほとんどのスーパーにオレンジジュースの搾り機が置かれ、生のオレンジジュースがセルフサービスでつくれます。すでにパックになった果実100%のジュースも売られていますが、目の前で新鮮なオレンジが回転し粒粒まで入るこのしぼり機の味は格別。スペインの人たちも列をつくって購入しています。 思えばスペイン語を学ぶ教科書の例文にも「スモ・デ・ナランハ」が頻繁に出てきます。スペインでジュースと言えばオレンジジュースなのです。
夏は「アイスクリーム」を食べている人が多い
スペインで見かける風景でとても魅力的なのが「皆が並んでアイスクリームを食べる姿」。年齢・性別に関係なく本当に多くの人たちがアイスクリームを味わっています。 日本と同様にコーンやカップが選べ、ジェラート系やヨーグルト系など種類も豊富、1~3種類の味を選択できます。24時頃まで開いている店舗も多く、デート中、お茶会の帰り、食後のデザートに…スペイン人の寄り道にアイス屋は外せません。とくに夏場は広場を見渡すとアイスクリームだらけ。アイス好きの多さに驚きます。