井上尚弥に倒されたフルトンの再起戦を見た“悪童”ネリが「12月に会おう」と対戦要求…フェザー級でモンスターへのリベンジを狙う2人が熾烈なサバイバル?
プロボクシングのWBA米大陸フェザー級の王座決定戦(10回戦)が14日(日本時間15日)、米国ラスベガスのT―モバイルアリーナで行われ、元WBO&WBC世界スーパーバンタム級王者のスティーブン・フルトン(30、米国)が5回にダウンを奪われる苦しい試合を制してカルロス・カストロ(30、米国)に2-1判定勝利した。フルトンは昨年7月に井上尚弥(30、大橋)に8回TKO負けして以来の再起戦だった。このフルトンの復活に反応したのが、5月に東京ドームで井上に6回TKO負けしている“悪童”ルイス・ネリ(29、メキシコ)だ。「楽勝だ」と挑発した上でフルトンに対戦要求を叩きつけた。2人は共にフェザー級に舞台を移しての王座返り咲きを狙っている。 【画像】史上最強のSEXYクイーンら4人の“美ボディ”ラウンドガールが世界戦に登場!
井上に倒されて地位も名誉も奪われたフルトンが約1年2か月ぶりの再起戦を勝利で飾った。しかし「鮮やか」とは評価できない苦しい2-1判定勝利だった。 フルトンは、積極的にプレスをかけたがフィジカルで負けていた30勝〈14KO〉2敗の戦績を持つカストロのジャブにてこずった。5回に打ち終わりを狙われた右のストレートをモロに被弾してまさかのダウン。井上がネリ戦の1回にダウンを喫した際に見せたように、すぐには立たず冷静に片膝をついてカウント8まで待ち、クリンチを駆使してピンチを脱したが、8回にも、またカストロの左フックから右ストレートを効かされてよろけた。 9回、10回は、意地の逆襲。左フックを3発クリーンヒットしたが逆転のダウンシーンは演出できなかった。各回のポイント数を計算すれば、2-1の採点は、ある意味妥当で、コンピューターが弾きだしたトータルのパワーパンチの有効数でもフルトンが282発中120発、カストロが278発中93発で上回っていた。 しかし、観客からすればダウンを奪われた印象が強く、メインのスーパーミドル級の3団体統一戦のカネロvsベルランガを待つT―モバイルアリーナは採点結果を不服とするブーイングに包まれた。 フルトンはリング上のインタビューで「タフなラウンドの連続だった。トレーナーには“右を警戒しろ”と言われていたが、それを怠ったのがよくなかったのかな。カストロはいい選手だった。だが、久々の試合に勝てたことは良かった。ブランクの影響がなかったとは言わないが、オレはこうやってちゃんとカムバックした」とまくしたてた。 それでもブーイングが止まず「ブーイングしている奴らは黙ってろ!」とマイクを持って“逆ギレ”。相変わらず強気な一面を見せた。 これまでよりスタイルが攻撃的になっていて、距離を取るだけでなくインファイトも仕掛けるなど、モンスターに完敗してから生まれ変わろうとしている姿を披露した。本人はフェザー級でも「いける」との手応えを口にした。だが、フェザー級のフィジカルという面では、まだフィットできていなかった。 このフルトンの苦しい復活劇に反応したのが“悪童”ネリだ。 SNS上でのフルトン対ネリを求める投稿に「楽勝だ」とリポストした。ネリはカストロと2022年2月にローカルタイトルをかけて対戦しており、フルトンと同じく2―1判定で辛勝している。ただネリはフルトンと逆で1回にダウンを奪っており、「内容が違う」とでも言いたかったのだろうか。
【関連記事】
- その瞬間に放送禁止用語を発したドヘニー…何かおかしい?7回TKO勝利も本当に井上尚弥は“不調”ではなかったのか
- 「モンスターは奇妙な方法で勝つ」海外メディアは井上尚弥のドヘニーの珍しい腰痛での7回TKO勝利をどう評価したか?
- 一体なぜ?井上尚弥の“名参謀”が明かすドヘニーをまさかの「右足が使えない」“歩行困難”に追い込んで7回TKO勝利した理由とは?
- 井上尚弥が中谷潤人とのビッグマッチ構想に一言!「オレと戦うステージに上がってくる前に“クセもの”拓真という壁がある」
- 「井上尚弥はなぜ私と戦わないのか?」「彼は負けることを恐れている」WBA指名挑戦者のアフマダリエフが12月“対戦回避”のモンスターを過激に挑発!