Jリーグで酒井に続き舩津、永石と新型コロナ感染選手が続出…なぜ事態は悪化しているのか?そして再開への影響は?
世界中で猛威をふるい続ける新型コロナウイルスの感染が、Jリーグでも急速に拡大しはじめた。ヴィッセル神戸の元日本代表DF酒井高徳(29)が、Jリーガーで初めての感染者となってから2日がたった1日に、新たに3人にPCR検査で陽性反応が出たことが公表された。 ヴィッセルが午前9時すぎに、公式ホームページ上で「トップチーム関係者1人に、新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出たことが確認された」と発表。同11時すぎにJ2ザスパクサツ群馬のDF舩津徹也(33)の、午後4時すぎにはセレッソ大阪のGK永石拓海(24)の感染が相次いで発表された。 この日はJリーグ幹部、そして全56クラブの代表取締役らで構成される実行委員会をウェブ会議形式で臨時開催。J3からJ2、そしてJ1という順序で、今月下旬から段階的に再開させていく予定のリーグ戦へ向けて、現時点における準備の進ちょく状況などが話し合われた。 当然ながら感染者が出ている状況も議題にあがった。実行委員会終了後にオンライン形式で実施されたメディアブリーフィングで、3日間で4人の感染者が出た現状に対する心境を、Jリーグの村井満チェアマン(60)は「非常に緊張感を高くしている」とこんな言葉で表している。 「Jリーグを代表する立場として、国民のみなさまに大きなご心配をかけている状況を本当に申し訳なく思っています。一方で個々の選手の行動管理が非常に甘いとか、もしくはセルフマネジメントができていないという状況ではなく、細心のプロトコール管理をしながらそれでいても感染してしまう、今回の新型コロナウイルスの恐ろしさをあらためて実感しています」 ヴィッセルの関係者は発熱やせき、味覚や嗅覚の障害といった症状は出ていなかった。しかし、酒井と濃厚接触があったことを重く見たチームドクターの判断で、3月31日午前8時に兵庫県内の病院でPCR検査を実施。同午後9時に陽性判定が出たものの、時間帯が考慮されて翌朝に発表された。